4年間の成長に自負=明大・森下、総合力で勝負—プロ野球ドラフト待つ逸材(下)

10月13日(日)7時7分 時事通信

 6月の全日本大学選手権で、明大を38年ぶりの優勝に導いた立役者が森下暢仁投手だった。強豪ひしめく東都リーグ代表の東洋大を準々決勝で完封。決勝では1失点完投の活躍で大会の最高殊勲選手に選ばれ、「高校の時に持っていたものに比べて今は違う」。自らの成長を実感した。
 大分商高時代は甲子園での登板経験こそないが、U18(18歳以下)日本代表に選ばれ、オコエ瑠偉(現プロ野球楽天)らとプレーした。ドラフト候補としても注目されたが、プロ志望届は提出せず、成長の場を大学に求めた。
 東京六大学リーグでは、2年の春に初勝利を含む2勝。翌年に春秋合わせて7勝を挙げ、自他ともに認める大黒柱となった。今春も4勝を挙げてチームのリーグ優勝に貢献した。
 球速150キロ前後の直球を安定して投じ、試合終盤のスタミナにも不安はない。縦に大きく割れるカーブは三振を奪う決め球となり、カットボール、チェンジアップを駆使して打たせて取ることもできる。投球の幅が広く、総合力の高さを武器とする。
 岩手・大船渡高の佐々木朗希、石川・星稜高の奥川恭伸両投手に注目が集まる中、プロ球団の多くのスカウトが「即戦力なら森下」と口をそろえる。大学4年間の経験が実を結ぶか。指名の時を待つ。
 ◇東邦高・石川、木製バットもお手のもの=高校通算55本塁打の長距離砲
 今夏の甲子園後に韓国で行われたU18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)。木製バットが使用されたこの大会で、大きなインパクトを残したのが全試合で4番に座った愛知・東邦高の石川昂弥内野手だった。
 パナマ戦で決勝3ランを放つなど、チームトップに並ぶ9打点。本人は「本塁打を狙って思い切り振るタイプではない。芯で捉えることを意識している」と語るが、打撃練習でも柵越えを連発。打球を見送るチームメートが苦笑いを浮かべるほど、一人だけ打球の伸びが違った。巨人の長谷川国利スカウト部長は「金属と木のバットでずれがない。使いこなせている」と評した。
 高校通算55本塁打を生んだのは、パワーだけではなく、高い技術のたまものでもある。中堅から右方向に強い打球を飛ばせる特長を、「その方向に打つのが得意」と自ら認める。今春の甲子園で、決勝戦の五回に放った右中間への一発は外角のスライダーを打った技ありの一打。打たれた千葉・習志野の飯塚は「あの球を打つ打者は初めて」と振り返った。際どい球を見極める選球眼や、変化球を打つことにもたけている。
 東邦ではチーム事情で「背番号1」を背負いマウンドに立ったが、投手はまったく考えていない。あくまで右の長距離砲として、プロの世界で勝負する。 

[時事通信社]

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