【松尾雄治の目】田村の正確な状況判断がカギ…状況全てを頭に入れて戦うこと

10月13日(日)10時58分 スポーツ報知

キックの名手・田村

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 “元祖ミスター・ラグビー”の元日本代表SOでスポーツ報知評論家の松尾雄治氏(65)は、1次リーグ(L)3試合のMVPにリーチ・マイケル主将(31)=東芝=を挙げ、「無の境地で戦え」とエールを送った。

 今大会の日本代表は、4年前のエディー・ジャパンよりも一段進化したチームになった。一番素晴らしい点は、1人の判断に対してチーム全員が素早く反応できていることだ。そこが今までの日本とは全然違う。例えばリーチや姫野がボールを持って突破をはかっても、他の選手に一瞬の間が空いてしまうことはない。みんなの心が一つになって、チームとしてラグビーができている。特にサモア戦では、そこが顕著だった。他のチームよりも時間をかけてチームを作ってきたことが、結実しているんじゃないか。

 1次リーグ3試合のMVPを選ぶとすれば、やっぱりリーチですよ。チャンスの時もピンチの時もポジショニングが抜群で、「6番(左フランカー)なのにそんな所にいるの」って驚かされる。姫野もボディーコントロールに優れている。相手にぶつかる寸前に最善の体の向きを考えているし、倒れてもすぐに起き上がる。素晴らしい選手だ。

 スコットランドは、間違いなく強い。私は7人制で何度も戦ったが、パワーというよりうまさを感じた。英国4チーム(スコットランド、イングランド、アイルランド、ウェールズ)の中でも、最もボールゲームにたけている。そういう意味では日本と似ているし、日本にとっては英国4チームの中でも一番勝ちやすい相手でもあると思う。SHのレイドローが、リードオフマンとしてチームの中心。彼に動かれないよう注意した方がいいだろう。

 スコットランド戦は、SO田村の正確な状況判断がカギになる。チームをコントロールするのがSOだからね。田村もすごくいい選手で、OBとしても安心して見ていられる。あとは無駄なキックをせず、意図を持ったキックをすること。時間は何分か、どこの地域で戦っているか、得点差は何点あるか。その全てを頭に入れて戦うことだ。

 今、日本の状態はものすごくいい。もちろん日本に勝ってもらいたいが、スコットランドはそんなに簡単に「勝てますよ」なんて言える相手ではない。どっちが勝っても、僅差の勝負になると思う。日本は負けてもボーナスポイントでどうなるとかは一切考えず、「次が最後の試合だ」と思って、無の境地で戦ってほしい。

スポーツ報知

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