3連敗、雨順延、そして逆転日本一 61年前の奇跡再現へ 辻監督「まだまだ諦めない」

10月13日(日)5時48分 スポーツニッポン

西武・辻監督

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 ◇パCSファイナルS第4戦 西武—ソフトバンク(2019年10月13日 メットライフD)

 パ・リーグのCSファイナルSに臨んでいる西武とソフトバンクの両チームは12日、台風19号の影響で試合がなく、順延されたきょう13日の第4戦に向けて調整を行った。第1戦から3連敗を喫し、背水の陣で迎える西武の辻発彦監督(60)は、前身の西鉄時代、同様に3連敗後に雨天中止を挟んで4連勝した1958年日本シリーズの再現を誓った。

 後がなくなった。それでも悲そう感はない。西武・辻監督は、1勝3敗(アドバンテージ1勝を含む)で迎える第4戦に向けて「まだまだ諦めませんよ。1つ勝ったら、流れも変わってくる」と力を込めた。脳裏にあるのは、過去の奇跡の再現だ。

 61年前、西鉄が巨人と戦った58年の日本シリーズ。「神様、仏様、稲尾様」と称されたエース稲尾の大車輪の活躍で3連敗後に4連勝した。この時も第4戦が雨で順延。流れを変えた。「あれ、(昭和)33年か。俺の生まれた年やん!」と辻監督。西鉄が日本一を決めたのが10月21日で、その3日後に誕生した。佐賀県出身の野球少年は、西鉄ファンだった父・広利さんに連れられて当時の本拠地・平和台野球場には何度も足を運び、後に本拠地を所沢に移したチームの一員になった。

 現役時代は自身も奇跡に加わった。「俺だって、1分け3連敗の後、4連勝している」。86年の広島との日本シリーズでチームの正二塁手を務めていた。「工藤が(第5戦で)サヨナラ打を打ってるけど」と敵将の名前を挙げて苦笑いしたもののポストシーズン大逆転の獅子軍団の伝統を受け継ぐ者として負けられない。

 3試合で23失点。前日は投手陣が7イニングで先頭打者を出し「先頭を抑えていかないと。もうちょっと考えて投げないと」と注文を付けた。投手が踏ん張れば、リーグ最多得点を誇る打線が援護する。2度の奇跡に縁のある指揮官だからこそ「野球は何があるか分からないからね」との言葉には重みがある。 (武本 万里絵)

 ▼58年西鉄の日本シリーズ 西鉄3連敗で迎えた10月15日の第4戦は降雨中止。第1、3戦に先発し、敗れていたエースの稲尾には、この中止が格好の休養になった。仕切り直しの16日の第4戦で完投勝利を挙げ、第5戦は救援で7回1安打無失点に抑え、延長10回に自らサヨナラ弾。第6戦は4番・中西の初回の先制2ランを守り切って3安打完封。3勝3敗で逆王手の第7戦も中西の3ランで初回に先手を奪うと、稲尾が完投勝利をマークし、シリーズ3連覇を達成した。全7戦中6試合に登板し4連勝の離れ業を見せた稲尾はMVPに輝き「神様、仏様、稲尾様」と称賛された。

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