スーパーGT:GTA、第6戦鈴鹿に向けたGT500/GT300の各車の参加条件を発表

2020年10月15日(木)15時19分 AUTOSPORT web

 10月13日、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、10月24〜25日に鈴鹿サーキットで開催される第6戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』について、各車の参加条件について発表した。各車はレースに参戦するにあたり、この参加条件に従い性能を調整する。


 さまざまな車両が参戦するスーパーGTでは、すべての車両について性能均等化のため、性能調整措置が実施される。この調整は特定の車種、または特定の競技車両に対して不定期に実施することができるが、事前に告知され、各車はその性能調整が記された参加条件に従いレースウイークに臨むことになる。


 まず、GT500クラスは2020年からは新たなクラス1規定に則って3メーカー同一条件で車両が製作されているため、GT500に関する参加条件はひさびさに条文はない。昨年に続き『燃料補給装置 流量リストリクター(内径25.0mm)が引き続き適用される』という項目だけが記されている。


 GT300クラスについては、JAF-GT300、JAF-GT300マザーシャシー、そしてFIA GT3という3種類のマシンが参戦するが、それぞれについて参加条件が記載される。


 JAF-GT300については、前戦富士からの変更はなし。またGT300マザーシャシーについては、BoP重量が富士で適用される+35kgから、他コースで適用される+65kgに変更されている。またFIA-GT3車両についてはGTワールドチャレンジ/インターコンチネンタルGTチャレンジを運営するSROモータースポーツ・グループとの提携のもと提供された数値が採用されるが、第3戦鈴鹿とはレクサスRC F GT3、ニッサンGT-RニスモGT3の過給圧の数値がわずかに異なっている。


2020 スーパーGT第6戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』参加条件


II GT300クラス
JAF-GT300







































競技車両最低重量エアリストリクター径BoP 重量備考
トヨタ・プリウス#301200kg29.67mm x2+25kgHYBRID 重量:無し(非搭載)
トヨタ・プリウス#311200kg30.27mm x2+25kgHYBRID 重量:+51.0kg
スバルBRZ1150kgNone+15kg過給圧は別表参照
トヨタ・スープラ1200 ㎏29.67mm x2+25kg


*1 2020年JAF国内競技車両規則第3章10.3.2に従った燃料補給装置流量リストリクター(φ33.0mm)が適用される。
*2 ハイブリッド車両についてはGTAが別途指定するデータを提出しなければならない。
*3 最低地上高はスキッドブロック厚10mm(±2mm)、基準面とスキッドブロックの間にスペーサー15mmを装着とする。
*4 下図の燃料補給装置流量リストリクター(内径27.5mm)は適用しない 。


JAF-GT300マザーシャシー




























競技車両最低重量エアリス径(1個)エアリス径(2個)BoP 重量備考
トヨタ86 MC1100kg40.00mm x128.29mm x2+65kg
ロータス・エヴォーラMC1100kg40.00mm x128.29mm x2+65kg


*1 2020年JAF国内競技車両規則第3章10.3.2に従った燃料補給装置流量リストリクター(φ33.0mm)が適用される。
*2 最低地上高はスキッドブロック厚10mm(±2mm)、基準面とスキッドブロックの間にスペーサー15mmを装着とする。
*3 燃料補給装置流量リストリクター(内径31.2mm)が適用される。取付位置等については、末項を参照のこと。


FIA GT3


















































































































競技車両公認番号最低重量BoP車両重量エアリス径最低地上高給油リス備考
ホンダNSX GT3エボGT3-0471260kg+40kg1300kgNoneF:66mm / R:66mm35mm
アストンマーティンAMRバンテージGT3GT3-0511285kg+5kg1290kgNoneF:53mm / R:53mm35mm*5
アウディR8 LMSエボGT3-0381235kg+70kg1305kg2x 40mmF:65.5mm / R:128mm30mm*4
BMW M6 GT3GT3-0431290kg+15kg1305kgNoneF:93mm / R:93mm36mm
ランボルギーニ・ウラカンGT3 2019GT3-0401230kg+95kg1325kg2x 39mmF:70mm / R:128mm30mm*4
レクサスRC F GT3GT3-0461300kg+15kg1315kg2x 40mmF:90mm / R:280mm33mm
メルセデスAMG GT3GT3-0421285kg+55kg1340kg2x 34.5mmF:81mm / R:87mm33mmLambda Min 0.93
ニッサンGT-RニスモGT3GT3-0481285kg+35kg  1320kgNoneF:124mm / R:165mm34mm
ポルシェ911 GT3 RGT3-0501230kg+40kg1270kg2x 41.5mmF:70mm / R:124mm30mm*5


*1 FIA GT3はFIAが指定するディメンションに従った形状を有するエアリストリクターを装着しなければならない。
*2 給油リストリクターの形状は、最少内径を除いて、2020年JAF国内競技車両規則第3章第10条10.3.2第3-2図『流量リストリクター』の形状を維持しなければならない。
*3 搭載する追加ウェイトは、2020年国際モータースポーツ競技規則付則J項257A条第4.3項に従って搭載しなければならない。
*4 クロンテックRFC-88 K-SLを使用する場合の数値を上表は示す。その他のクロンテック製リグを使用する場合、28mmとする。
*5 クロンテックRFC-89を使用する場合の数値を上表は示す。その他のクロンテック製リグを使用する場合、28mmとする。


最大過給圧




































































































































































スバルBRZ
GT300
アストンマーティン
AMR
バンテージGT3
ホンダNSX GT3ニッサンGT-R
ニスモGT3
BMW M6 GT3
エンジン回転数[rpm]過給圧レシオ
Lambda
過給圧レシオ
Lambda
過給圧レシオ
Lambda
過給圧レシオ
Lambda
過給圧レシオ
Lambda
40001.54@0.911.87@0.881.94@0.881.78@0.92
42501.83@0.92
45001.64@0.911.93@0.881.93@0.881.86@0.92
47504.11@0.921.91@0.92
50004.04@0.921.76@0.911.96@0.881.92@0.881.94@0.92
52503.85@0.921.96@0.92
55003.64@0.921.81@0.911.99@0.881.88@0.881.98@0.92
57503.45@0.921.96@0.92
60003.23@0.921.82@0.912.00@0.881.84@0.881.94@0.92
62503.06@0.921.90@0.92
65002.93@0.921.81@0.912.02@0.881.81@0.881.75@0.92
67502.85@0.921.80@0.911.66@0.92
69001.79@0.88
>/ 70002.70@0.921.77@0.912.00@0.881.51@0.881.62@0.92
>/ 72502.53@0.92
>/ 75002.39@0.921.98@0.88
8000
8100


上記過給圧は過給圧レシオであり、GTAが公示する基準大気圧に上記レシオをかけて最大過給圧が決定される。
チームは各イベントにおいてGTAが発表する現地大気圧に合わせて過給圧を調整しなければならない。
GTAロガーにおいて、アクセル開度>30%、エンジン回転数>3000rpm、進行方向加速度が増加もしくは保持の間の条件において、50ms以上、規定過給上限値より+15mbarを記録した場合、審査委員会に報告される。
規定過給圧に対し、線形補間を適用する。

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