ホンダ、好調レプソルはスプリントで厳しい結果に「1周目からリスクを冒したことが転倒につながってしまった」とM.マルケス/第15戦インドネシアGP2日目
2023年10月15日(日)9時26分 AUTOSPORT web
マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催されている2023年MotoGP第15戦インドネシアGP。10月14日にMotoGPクラスの予選とスプリントレースが行われ、、レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスは予選で8番手、スプリントレースはリタイアとなった。ジョアン・ミルは予選を19番手、スプリントレースは16位で終えている。
また、スプリントレースに予選21番手から久々に挑んだアレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)は18位完走。日本の中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は予選20番手、スプリントレースでは追い上げを見せ11位で終えた。
走行初日は好調を見せたレプソル・ホンダ・チーム。しかし、猛暑のなか行われた予選とスプリントは難しいものとなった。
前日のプラクティスで転倒を喫しったミルは予選を総合19番手で終え、スプリントに挑んだ。
ばん回するためスタートから積極的に攻め、1周目で15番手までポジションを上げる。その後も安定したペースで走行し、ポイント獲得を視野に入れながら12番手を走行したが、最終ラップの13周目にトラブルが発生。16番手までポジションを落としてチェッカーフラッグを受けた。
前日のプラクティスで6番手につけたマルケスはQ2に挑むと、セッション序盤、4コーナーでスリップしたがなんとか持ち直す。その後ペースを取り戻し、ラップタイム1分30秒864をマークし8番グリッドを獲得した。
迎えたスプリントでは3列目から好スタートを切るも、オープニングラップで転倒を喫しリタイアとなった。マルケスに怪我はないと発表されている。
前日のプラクティスで17番手だった中上は、Q1で20番手とさらにポジションを落としてしまう。
後方のグリッドからスプリントに挑むと、好スタートにより1周目で15番手まで浮上。その後も確実にポジションを上げていく。
スプリントに向けて、マシンの調整をいくつか行った結果、フィーリングが向上し、10位争いのグループで戦うことができたようだ。最終的に11位でフィニッシュしポイント獲得とはならなかったが、スプリントで得たデータを生かし決勝でさらなる向上を目指す。
チームメートのアレックス・リンスは、21番グリッドからスプリントに挑み18位でチェッカーフラッグを受けた。6月に第6戦イタリアGPで右足を骨折し、その後は治療とリハビリを続けてきたリンス。
怪我をした右足はまだ本調子ではなく、痛みを感じながらの久々のスプリントレースとなったが全13周を完走。完全復帰にはほど遠い状態ですが、スプリントを完走したことで一歩前進し、リンスにとっては充実した一日となっている。
■マルク・マルケス(予選:8番手、スプリントレース:リタイア)
「1周目の11コーナーでフロントのグリップを失って転倒し、そこで今日の走行が終わってしまった。いつもなら序盤に力強い走りができるのに、こんな形でスプリントが終わってしまい残念だよ」
「1周目からリスクを冒したことが、転倒につながってしまった。完走できなかったことで、タイヤに関する情報を得られなかったことも残念だ。しかし、明日の決勝が長く体力的に厳しいものになることを考えれば、力を温存できてよかった。明日は厳しいレースになると思う。目標は12位以内でフィニッシュすること」
■ジョアン・ミル(予選:19番手、スプリントレース:16位)
「正直、期待していたようなスプリントにはならなかた。昨日の走行を終えた時にはQ2進出の可能性があると思っていたが、早い段階で限界に達しラップタイムを更新できなかった」
「スプリントでは、ポジションをばん回するために全力で挑んだ。序盤は混戦で、思うような走りができなかった。その後、自由に走ることができるスペースを見つけ、トップ6の選手に近いラップタイムで走行することができた。この点では満足しているよ。今日は、終盤にタイヤの温度がとても高くなり完走するのも難しい状況だった。明日も難しい一日になることを覚悟している」
■アレックス・リンス(予選:21番手、スプリントレース:18位)
「ハードなスプリントだったが、完走することが次に向けた第一歩で、それを達成することができた。本来のパフォーマンスを取り戻すことが今の目標であり、目標達成に一歩近づいている。毎日足の調子がよくなるように努力しているよ。やるべきことができるように全力でサポートしてくれたチームに感謝したい」
■中上貴晶(予選:20番手、スプリントレース:11位)
「予選まで厳しい状態が続いていたので、正直うれしい結果です。ポイント獲得までもう少しでした。今日は、マシンのバランスを少し変えただけでフィーリングがとてもよくなり、コーナーリングにも自信を持てるようになりました。いい方向に向かっているので、この調子を維持して頑張りたいです」