「すべて台無し」エ軍専門サイトが大谷翔平の引き留めに失敗したオーナーの“言い訳”を大糾弾!「7億ドルの融資をする価値はあったのに」
2024年10月15日(火)11時30分 ココカラネクスト

ドジャースと超巨額契約を交わした大谷(右)。そんな偉才を引き留められなかったエンゼルスのモレノオーナー(左)への風当たりは強まっている。(C)Getty Images
大谷翔平(現ドジャース)との再契約の舞台裏が明るみになり、エンゼルスひいては球団首脳陣への風当たりは強まっている。
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キッカケとなったのは一本の電話インタビュー。現地10月11日にMLB公式サイト『MLB.com』の取材にエンゼルスのオーナーであるアート・モレノ氏が登場。そこで昨オフにドジャースへ移籍した大谷を引き留められなかった理由について「マイク・トラウトと2030年までシーズンあたり3750万ドル(約55億8000万円)で契約し、アンソニー・レンドンは26年まで3850万ドル(約57億2000万円)で契約したため、ショウヘイ・オオタニと再契約することは不可能になった」と語ったのである。
もっとも、何よりも「勝つこと」にこだわっていた大谷が、成績不振に陥っていたエンゼルスとの契約延長に前向きだったかは不透明だ。さらに全体の97%を後払いにする異例条項を組み込んだ10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)という天文学的な契約を結べていたかも分からない。
それでも“オオタニの金額が高すぎる”としたモレノオーナーの言葉は、どこか必死さに欠ける。球団ワーストとなる99敗を喫したレギュラーシーズン直後であったこともあり、地元メディアからも猛烈な批判に晒された。
日夜エンゼルスのありとあらゆる情報を発信している米専門サイト『Halo Hangout』は「一見無害で、偶然の産物かもしれない発言でモレノはMLBファンの全員が知っていたことを公に認めた」と指摘。「おそらくスポーツ史上最高の選手であるオオタニと契約するために必要な資金を投じないのなら、スポーツオーナーである意味があるのか。この球団のファンなら分かるだろうが、彼が気にするのは収支だけ。つまり自分が儲けているかどうかだ」と批判する。
「直面した問題には正面から取り組まず、先延ばしにしてすべてを台無しにする。乱世の真っ只中にある老いた王のように自分の権力にしがみつく。球団を愛しているのは事実だが、2003年に買収してからエンゼルスの評価額が飛躍的に上昇しているにもかかわらず、自分の富を何よりも愛している」
モレノオーナーの独善的な態度に切り込んだ同サイトは、争奪戦を展開した他球団にも大谷側から提示されていたという後払いに応じていれば、再契約は可能だったではないかとも指摘。「モレノは金額にギャップがあったと語っているが、後払いを考慮すればそんな言い訳は通用しない」と、怒り交じりに贔屓球団の“御大”を断罪した。
「オオタニが球団にもたらす幾多の恩恵は計り知れない。彼に対して7億ドルの融資をする価値はあったのにしなかった。モレノは先日、25年シーズンに向けて年俸を増やす計画があると語った。これは実りのない、無駄な行動だ。もうオオタニはいないのだから。このオーナーシップの下では、エンゼルスは今後何年も埋もれてしまうだろう。もはやモレノの言葉は風のように軽い」
MLBワーストの10年連続でポストシーズン進出から遠ざかっているエンゼルス。こうした現状からオーナーシップによる抜本的な改革が求められるのは明らかだが、現体制ではそれも期待できず……。かつての黄金期を取り戻すのにはいまだ時間を要しそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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