MotoGP日本GP欠場の國井「まだ指が痺れている感覚」。チェコGPで負った大怪我の現状

2019年10月16日(水)20時18分 AUTOSPORT web

 10月18〜20日に栃木県のツインリンクもてぎで開催されるMotoGP第16戦日本GP。この大会にワイルドカード参戦する予定だった國井勇輝は、8月に行われたMotoGP第10戦チェコGPのMoto3クラス決勝レースで大きな怪我を負い、欠場することになった。そんな國井に現在の怪我の状況などを聞いた。


 日本GPのMoto3クラスにワイルドカード参戦する予定だった國井は、東京都出身の16歳のライダー。2016年にイデミツ・アジア・タレント・カップに初出場し、ルーキーイヤーで2勝を挙げた。2017年はイデミツ・アジア・タレント・カップに加え、CEV Moto3ジュニア世界選手権にも参戦。2018年はレッドブルMotoGPルーキーズカップとFIM CEV Moto3ジュニア世界選手権にダブル参戦し、1勝ずつ獲得している。

第10戦チェコGPに出場した國井勇輝(Asia Talent Team)


 國井は日本GPにワイルドカード参戦する前、8月に行われたチェコGPでワイルドカード参戦し、Moto3デビューを果たした。しかし、決勝レースではスタートで加速できなかった車両を避けられず追突してしまい転倒を喫した。


 その転倒の影響で、國井は手首と手の中骨を3箇所を骨折、小指の脱臼、中指の神経を痛めるという大きな怪我を負い、すぐに手術を行った。そこから2カ月が経ち、現在の怪我の状況について國井は次のように明かす。


「骨は完治されましたが、まだ動作に問題がでています。そして、神経がまだ完全に治っていないので、まだ指が痺れている感覚でいます。今は毎日リハビリに通い、1日でも早く乗れるように頑張ってます」


 チェコGPでの怪我により、以降のレッドブルMotoGPルーキーズカップとCEV Moto3ジュニア世界選手権を欠場している國井。日本GPのワイルドカード参戦も、怪我が完治していないため参戦を断念することとなった。


 母国の日本GPでのワイルドカード参戦を欠場することなった國井は「とても悔しいです。ですが、怪我が完全に治ってない状態で世界選手権のMoto3を走ってもただリスクを負い、何も歯が立たなくて終わってしまいます」とその心境を話す。


「レースに出る意味があるのかと考え、それならCEV最終戦にむけてしっかり治しそして来年の準備ができるようにしようと思い決断しました」


 2020年シーズンはホンダ・チーム・アジアからMoto3クラスにフル参戦することが決まっている國井。「Moto3のレベルは非常に高く、世界選手権に出場できることをとてもワクワクしています。(2020年は)1年目だからとか関係なく自分を強く持ちしっかり戦いたいです」。今回は母国GPで國井の走りを見ることはできないが、2020年は万全の状態で日本GPを走る姿に期待したい。

2020年の体制を発表したホンダ・チーム・アジア


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