未知のカタールとサウジアラビアに備えるレッドブルF1。PUは「今後も3基保有したままでいられる」と自信

2021年10月16日(土)8時30分 AUTOSPORT web

 レッドブルは、2021年シーズンの終盤戦を迎えるにあたり、抜かりなく準備を進めるよう最善を尽くしているが、同時にF1初開催の2カ所、すなわちカタールとサウジアラビアのコースでRB16Bがパフォーマンスを発揮できるよう神に祈ってもいる。


 来週オースティンで行われるF1第17戦アメリカGPを皮切りに今年のF1最後の6戦が始まるが、現時点で、ドライバーズ選手権ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が接戦の首位争いを演じている。


 先週末の第16戦トルコGPでは、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が決勝レースを通してフェルスタッペンを抑えこんだ。これは、今やメルセデスがライバルのレッドブルよりも優位に立ったことを示唆している。

2021年F1第16戦トルコGP表彰式 優勝バルテリ・ボッタス(メルセデス)、2位マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)


 しかし、残るグランプリのうち、第20戦カタールGPが行われるロサイル・インターナショナル・サーキットと第21戦サウジアラビアGPが行われるジェッダ・ストリート・サーキットは、これまでどのチームもレースをした経験がない未知のコースだ。レッドブルが両コースの分析や評価を行うなか、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、これら2カ所がマシンの長所を引き出せる特性を持ったコースであるよう、日曜日になると祈っている、とジョークを飛ばした。


「我々は、1週間おきの日曜日に教会へ通っている。これで何が起こるのか、見てのお楽しみだ!」と、ホーナーは先週末トルコで語った。


「チームとしてのシミュレーション、必要な下調べは進めている。最大限の努力を行っていくつもりだ。各コースについて、可能なかぎりのリサーチを実施し、その内容をレースに活かす。その都度、目の前のレースに集中すべきだろう」


「直近の3レースは、メルセデスが特に強さを発揮するコースだったが、我々は最大限のポイントを稼ぐことができた。これはポジティブな成果といえる」


 アブダビまで続く最終ラウンドを前に、ホーナーはチームが保有するエンジンの現状に自信を示し、先日のソチで投入された4基目のホンダ製パワーユニットを含めてフェルスタッペンが持つハードウェアのストックがあれば、今後さらなるグリッドペナルティを受ける事態には至らないだろうと述べた。


「通常の状況なら、ソチで受けたペナルティまでで今後は乗り切れると思う」


「それによって、今後も3基のエンジンを保有したままでいられる。1基だけに頼らなくてすむので、理論的にはこのまま年末までいけるはずだ。だが、何事にも絶対ということはない」


「2度目のエンジンペナルティがたった5グリッドの降格なのだから、当然信頼性が大きな要素になってくる」


「だから1度目と比べればはるかにインパクトは小さいが、信頼性こそが重要な役割を果たす。正しいタイミングで正しい決断を下せるかどうか、冷静さを保ち、神経を高ぶらせずにいられるかどうか、そして基本に忠実でいられるかどうかの問題だ」

2021年F1第16戦トルコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第16戦トルコGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

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