PWC:IGTCカリフォルニア8hoursはアウディ1-2。アキュラNSXは4位

2017年10月18日(水)18時16分 AUTOSPORT web

 地域を代表するGT3カテゴリーとの併催を軸に開催されるIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの第3戦として10月14〜15日にカリフォルニア州ののマツダ・レースウェイ・ラグナセカで開催された1戦は、北米のPWCピレリ・ワールドチャレンジのレギュラー勢が大挙参戦するなか、44号車のアウディスポーツ・チーム・マグナスのピエール・カッファー/マルクス・ウィンケルホック/ケルビン・バン-デル・リンデ組アウディR8 LMSが残り20分の逆転劇で勝利を飾った。


 第2戦のスパ24時間に続き、IGTCの第3戦として開催された『グランプリ・オブ・モンテレー/カリフォルニア8hours』は、予選からアウディ勢が速さをみせ、29号車のアウディスポーツ・チーム・ランド、クリストファー・ミース/クリストファー・ハース/コナー・デ・フィリピ組がポールポジションを獲得。


 快晴のもとで迎えた8時間の決勝でも29号車がスタートから快調なリードを維持し、ハーフディスタンスとなる4時間経過時点で、2番手以下に30分以上のリードを築く盤石のレース運びを見せる。


 しかしレース時間が5時間を超えたところで、立て続けにセーフティカー(SC)が導入されると流れは変わり始め、29号車のリードはみるみる消失。44号車と、11号車ベルジャン・アウディ・クラブチームWRT(スチュアート・レオナルド/ジェイク・デニス/ロビン・フラインス組)の2台が背後に迫り、アウディR8 LMSの三つどもえによるバトルへと発展していく。


 迎えた最終ピットストップでは、11号車と首位の29号車がピットストップ停止時間違反でペナルティを取られ、ドライブスルーを消化する事態に。しかしそれでも、この2台はなんとか44号車の前にとどまることに成功すると、ペナルティ消化直後の2台がトラック上での直接バトルを展開。

PWCピレリ・ワールドチャレンジのレギュラー勢が参戦

11号車ベルジャン・アウディ・クラブチームWRT(スチュアート・レオナルド/ジェイク・デニス/ロビン・フラインス組)は最終的に6位に終わった

「ターン4の出口で29号車のリヤタイヤが終わっているのがわかった」とケルビン・バン-デル・リンデ

「ロビン(・フラインス)との接触がなければ、アウディが1-2-3だったかもしれないのに」とレース後に肩を落としたクリストファー・ミース


 ベルギーのカスタマーチームからエントリーするロビン・フラインスの11号車は、ドライブスルーを終えコースに復帰すると、目の前に現れた29号車、アウディスポーツ・チーム・ランドのクリストファー・ミースに襲いかかり、バックマーカーの処理に手間取る隙をついてオーバーテイクにトライ。


 しかし結果的にこのアタックで両者は接触し、ターン10のグラベルに沈む波乱となり、フラインスはスタック。ミースはコース復帰を果たしたものの、SCの影響で44号車とのマージンがほぼ消失する事態となってしまう。


 そしてSC明けのリスタートで、その44号車アウディスポーツ・チーム・マグナスのバン-デル・リンデは、わずかにダメージを負った29号車を捉えると、ターン5でアウトサイドから豪快にオーバーテイク。フィニッシュまで残り20分の時点で首位浮上に成功した。


 結局、アウディR8 LMSの2台はそのままのポジションで2秒488のギャップを維持したままチェッカー。ピエール・カッファー/マルクス・ウィンケルホック/ケルビン・バン-デル・リンデ組が勝利を飾り、ウィンケルホックはジュール・グーノン、クリストファー・ハースと組んでエントリーした前戦のスパ24時間に続く2連勝となり、IGTCのドライバーズ・スタンディングでも首位に浮上している。


 また3位には、PWCの強豪チームであるK-PAXレーシングのマクラーレン650S GT3、アルバロ・パレンテ/ブライアン・セラーズ/ベン・バーニコート組が同一周回となる最後の表彰台を決めている。


 そしてPWCレギュラーの2台を送り込んだアキュラ・ワークス、リアルタイム・レーシングのNSX GT3は、93号車のピーター・コックス/マーク・ウィルキンス/ジュール・グーノン組がクーリングトラブルによるオーバーヒートでマシンを止めるなか、ライアン・エバースレー/トム・ダイアー/デイン・キャメロン組の43号車が1ラップダウンながら4位に入り、アキュラNSX GT3の2017年パイロット・プログラム最終戦を上位で締めくくった。


 IGTC最終戦となる第4戦は、12月9〜10日にマレーシアに上陸し『モチュール・セパン12時間』として開催される。

レギュラーシーズンとは異なるカラーリングで挑んだRTRアキュラNSX GT3の43号車は見事に4位フィニッシュ

8時間の決勝で同一周回でのフィニッシュとなったのは、表彰台に上った3台のみとなった

RTRの93号車は冷却系トラブルで21周目にレースを終えている

招待クラスで参戦したオーストラリアのMARC Cars 「Mazda3 V8」(日本名:アクセラ)は193号車が総合9位、194号車が10位と大健闘


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