名越哲平「対策はなかったが90度コーナーの突っ込みには自信があった」/全日本ロード第4戦もてぎ ST1000決勝会見
2020年10月18日(日)17時20分 AUTOSPORT web
10月18日に栃木県のツインリンクもてぎで行われた2020年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦スーパーバイクレース in もてぎのST1000クラス決勝レースを終え、表彰台に登った名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO)、高橋裕紀(日本郵便HondaDream TP)、作本輝介(Keihin Honda Dream SI Racing)が戦いを振り返った。
■名越哲平/MuSASHi RT HARC-PRO(優勝)
「本当にとてもうれしいです。レースウイークに入ってから流れはよかったのですが、高橋選手とのタイム差がありました。作戦としては、前に出られるなら出て、すべてをぶつけて走るというもので、それで通用しなければ勝てないなと思っていました。高橋選手が前にいる状態ならばプッシュして、技を盗もうと思っていました」
「サインボードで後ろとの差がないことは分かっていたので、絶対にどこかで仕掛けてくるなと思っていました。でも対策なんてありませんし、全開で攻めるだけでした。ただ、90度コーナーの突っ込みには自信ありました」
「最終ラップは絶対に仕掛けてくると思ったから、僕もいつも以上に突っ込んだし、抜かれた瞬間に切り替えて、クロスでやり返すしかないと思いました。高橋選手がラインを外すかどうかは分からないけど、少しでもインが空いたらそこに飛び込もうと思っていました。今日は優勝できてうれしいです」
■高橋裕紀/日本郵便HondaDream TP(2位)
「今日の結果で、余裕は本当にないってことを信じてもらえたと思います。いつも言うように、自分は全開で走って、抜けるときは抜くというスタイル。今日は抜かなかったんじゃなくて抜けませんでした」
「名越選手がペースを上げたときに少し離されましたが、一回も勝負を仕掛けずにレース終えるのは嫌でした。最終ラップのヘアピンの前までに抜きたかったけど、名越選手に全然スキがありませんでした」
「最後の90度コーナーで一発勝負で、加速で離されてしまいました。名越選手が言ったとおり、90度コーナーは勝負にならないくらい速くて、止まりきれませんでした。悔しいけど完敗です」
■作本輝介/Keihin Honda Dream SI Racing(3位)
「予選まで苦戦していました。決勝も自分はペースが劣っていることは分かっていたから、前のふたりについていくことだけを考えて最初からプッシュしました」
「それでも中盤からは厳しくなってしまいました。後ろで見ていて、ふたりと比べて自分に足りない部分が見えたので、鈴鹿に向けて改善したいです。まだ全体的に足りないし、悪い流れで決勝レースを迎える流れが多いので、走り出しから改善して、仕上げた状態でレースに臨めるようにしたいです」