難コンディションは「僕にとってはチャンス」 片山晋呉は新調した6U効果で優勝戦線へ

2024年10月19日(土)18時39分 ALBA Net

片山晋呉が今季2勝目へ。宮本勝昌と優勝争いを繰り広げる(撮影:佐々木啓)

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<ファンケルクラシック 2日目◇19日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6993ヤード・パー72>

ボギーなしの5バーディを奪い「67」をマークした片山晋呉が、トップと1打差のトータル8アンダー・2位で最終日を迎える。


この日は風速7.7m/sを記録するほど朝から強風が吹いた。それでも「風が強いのは(きのうの)予報でわかっていたので、僕にとってはすごくきょうは、チャンスだろうな」とショットが好調なこともあり、「伸ばせる」自信があった。

「きのうからショットがすごく良かった。この感じだったらきょうはいいだろうなと」。この言葉通り、2日目のベストスコアタイとなる『67』をマークした。片山の他にスコアを5つ伸ばしたのは、谷口徹だけ。それだけ、難しいコンディションとなった一日であった。

前半の4番パー3(181ヤード)で最初のバーディが来た。6番ユーティリティ(以下、6U)のティショットでチャンスにつけて、1パット。そこからはパーを並べ、9番でさらに1つ伸ばして後半へ入った。風に加え、昨晩に降った雨の影響で重くなったグリーンに苦戦する選手もいる中、安定したショットでスコアをさらに伸ばしていき、最終18番パー5を迎える。

およそ210ヤードの2打目を6Uでピン左2メートルにつけてイーグルチャンスにつける。「欲張りすぎましたね。もっと狙っていたんですけどね。気持ちがやっぱりどうしてもピンに行ってしまうタイプ」とグリーン左には大きな池があり、プレッシャーがかかるショットであったが、果敢に攻めた姿勢にギャラリーからは大拍手が巻き起こった。パットは惜しくもカップ横を通りすぎたが、バーディフィニッシュに再び大歓声が起きた。

このホール以外にも、新調したキャロウェイの6Uで多くのチャンスを作り出した。もともとユーティリティが「好き」と話し、得意なクラブのひとつでもある。「優しい。しっかり止まるしね。入れてからはずっと活躍しています」と心強い新武器が好スコアにつながった。

「(風がなければ)8個ぐらい伸ばしたかったけどね。トップが10アンダー行くんだろうなと、ぼくのなかではプランを立てながら。まあまあ風が出たから、そういう意味ではいい2日目だったかなと思います」と、この難コンデションのなかでは納得のいく18ホールとなった。

レギュラーツアー通算31勝を誇り永久シード保持者の片山は、シニアツアーでも毎試合、優勝を目指して挑む気持ちは変わらない。「もう優勝しようと思ってやるだけです」と強い眼差しで最終日に向けて意気込んだ。(文・高木彩音)


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