レクサス、2代目NXに続く次世代の旗艦『LX』を世界初公開。日本では2022年初頭に発売予定

2021年10月19日(火)12時27分 AUTOSPORT web

 先日デビューを果たした新型『NX』に続き、トヨタは10月14日付で次世代LEXUS(レクサス)第2弾モデルとなる旗艦SUV『LX』をワールドプレミア。伝統とも言えるボディオンフレーム構造を維持しながら、新GA-Fプラットフォームの採用や約200kgの軽量化、デジタル開発による高剛性ボディの実現などを実施し、ブランドの次世代デザイン言語に沿ったプロポーションへと刷新。レクサス初採用となる指紋認証スタートスイッチによるセキュリティの向上や、4座独立式シートを備えた“EXECUTIVE(エグゼクティブ)”の新設などラインアップも拡充し、日本市場では2022年初頭の導入を予定している。


 トヨタでは『ランドクルーザー』の200系をベースに、2015年より国内本格導入が開始されたレクサスのフラッグシップSUVである『LX』は、同じくベースモデルが300系へと進化したのに合わせて国内でも第2世代へと刷新されることとなった。


 その技術的なハイライトは新型ランドクルーザー同様に新プラットフォーム採用と軽量かつ高剛性なボディフレームを筆頭に、新開発パワートレーンの採用によりクルマの素性から刷新することで、走りの飛躍的な向上を実現している。


 その骨格たる新GA-Fプラットフォームをレクサスで初採用し、伝統のラダーフレームを刷新。最新の溶接技術の活用等により、従来型比+20%の高剛性かつ軽量なフレームとした。


 また高張力鋼板の採用拡大や、ボンネットに全ドアパネル、そしてこちらもブランド初のルーフのアルミニウム化を実施し、パワートレインの搭載位置を車両後方に70mm、下方に28mm移動することで、従来型との車両重量比で約200kgの大幅な軽量化と低重心化、前後重量配分の改善を達成。ドライビングポジションの改良とも相まって、ドライバーの意思に沿う走りに貢献している。


 さらに新開発の3.5リッターV6ツインターボガソリンエンジン(V35A-FTS)は、最高出力415PS、最大トルク650Nmを発生。発進時を除くほぼ全域でロックアップする10速ATと電子制御ブレーキシステム(ECB)、電動パワーステアリングシステム(EPS)を搭載することで、オンロード/オフロードともに次世代レクサスらしい走行性能を追求。同時に車両使用時の年間CO2排出量をグローバルの全台数分で約20%低減した。


 また、ジオメトリーの見直しなどで前後ともリバウンドストロークを伸張したサスペンションには、ドライブモードセレクト、進化したマルチテレインセレクト、トランスファーの選択状況に応じて最適な車高を自動で調整するAHC(アクティブ・ハイト・コントロール・サスペンション)を採用。リニアソレノイドバルブ方式に変更したダンパーにより、減衰力切替えの優れた応答性を実現している。

新GA-Fプラットフォームをレクサスで初採用し、伝統のラダーフレームを刷新。最新の溶接技術の活用等により、従来型比+20%の高剛性かつ軽量なフレームとした
新開発の3.5L V6ツインターボガソリンエンジン(V35A-FTS)は、最高出力415PS、最大トルク650Nmを発生。搭載位置を車両後方に70mm、下方に28mm移動している
インストルメントパネルにはブランド初の12.3インチと7インチの上下2画面のデュアルディスプレイを採用した


■後席空間の拡充とくつろぎに重点を置いた“エグゼクティブ”が新設定


 こうした新規軸を備えながら、歴代の『LX』が引き継いできた高い悪路走破性とゆとりある室内空間を両立するホイールベースの黄金比“2850mm”をこの新型でも継承。最大安定傾斜角44度、登坂能力45度、最大渡河性能700mmは従来型同等を維持し、本格オフロード車として優れた悪路走破性能を備える。


 そのほか新規採用の電子制御ブレーキシステムによるリニアなブレーキ油圧制御を最大限活かすクロールコントロール制御や、ダウンヒルアシストコントロール、その制御状況を知らせるマルチテレインモニターなども装備。そのインストルメントパネルにはブランド初の12.3インチと7インチの上下2画面のデュアルディスプレイを採用するとともに、世界初採用のバックアンダーフロアビュー機能も搭載した。


 そんな新型『LX』のより高いオフロード走破性を発揮するため、標準仕様グレードに加えて3つのディファレンシャルロック(フロント・センター・リヤ)を標準装備した国内専用仕様となる“OFFROAD(オフロード)”を設定すると同時に、後席空間の拡充とくつろぎに重点を置いた4人乗り仕様の“エグゼクティブ”を新たに設定し、長距離や荒れた路面を移動する際もリラックスのできる空間が提供される。


 さらにブラックと切削光輝のハイコントラストで、レクサス史上最大径を強調した22インチ鍛造アルミホイールの採用や、こちらもブランド初の指紋認証を全車に標準装備。スタートスイッチ中央の指紋センサーにタッチすると、車両に登録された指紋情報と照合、指紋情報が一致しなければエンジンが始動しない機構とし、高いセキュリティ性能を担保する。


 また音声認識機能による起動が可能なマルチメディアシステムや、先進の予防安全技術レクサス・セーフティシステム+では、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する高度運転支援機能“レーン・トレーシング・アシスト(LTA)”の車線認識にAI技術を活用して支援範囲を拡大することで、よりスムーズで途切れにくい操舵支援を実現。


 ブレードミラーの回転に同期させて、LEDの光を適切なタイミングで点灯/消灯し、配光を細かく制御するブレードスキャン・アダプティブハイビームシステム(AHS)を採用するなど、最先端の先進安全装備も積極的に導入されている。

新規採用の電子制御ブレーキシステムによるリニアなブレーキ油圧制御を最大限活かすクロールコントロール制御や、ダウンヒルアシストコントロールも備える
3つのディファレンシャルロック(フロント・センター・リヤ)を標準装備した国内専用仕様となる“OFFROAD”も設定
後席空間の拡充と寛ぎに重点を置いた4人乗り仕様の“EXECUTIVE”を新たに設定し、長距離や荒れた路面を移動する際もリラックスのできる空間が提供される


レクサス新型『LX』公式サイト: https://lexus.jp/models/lx/worldpremiere/

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