元ルノーF1のレミ・タフィンがオレカ加入。トヨタに“完全移籍”するテクニカル・ディレクターの後任に

2021年10月19日(火)10時54分 AUTOSPORT web

 ルノー/アルピーヌF1で長年エンジン/パワーユニット部門の責任者を務めてきたレミ・タフィンがオレカへと移籍し、12月からテクニカル・ディレクターの職に就くことが明らかになった。10月18日、オレカが発表した。


 1999年にルノーに加入したタフィンは、フェルナンド・アロンソのレースエンジニアを務めタイトル獲得に貢献。オペレーション・ディレクターを務めた後、2011年からはルノー・スポールF1のカスタマー・エンジンパフォーマンスに関する責任者に就任するなど長年にわたってルノーの中枢を担ってきたが、2021年7月、双方の合意のもとにアルピーヌF1を離脱していた。


 タフィンは、オレカでトヨタGAZOO RacingのWEC世界耐久選手権参戦プログラムに従事してきたデイビッド・フルーリーを引き継ぎ、12月からテクニカル・ディレクターに就任する。


 オレカは長年にわたってトヨタWECチームへのオペレーション・サポートを続けてきたが、この関係は2021年のル・マン24時間レースをもって終了。このサポート業務の一環としてトヨタWECチームでチーフ・レースエンジニアを務めてきたフルーリーは、今後はトヨタGAZOO Racingへとフルタイムで籍を移し、引き続きWECプログラムにおけるチーフ・レース&テスト・エンジニアを務めることになる。

オレカからトヨタへと完全に籍を移すデイビッド・フルーリー(右端。写真は2017年)。WECのレース時は、レースエンジニアやテクニカル・ディレクターのパスカル・バセロンと並びサインガードに座る


 オレカグループ内でタフィンは、オレカ・テクノロジーが多数のパートナーと主要なスポーツおよび技術プロジェクトを実行する際に、オレカの技術部門における構造化の継続性を確保する責任を負うことになるという。


「彼の技術的なスキル、新技術の習得、高いレベルの経験、カスタマー哲学はすべて、レーシングカーの製造における世界的リーダーとして発展の重要な段階にある我が社にとって、役立つことだろう」と、オレカグループ・プレジデントのユーグ・ド・ショナック。


「彼は、スポーツ、テクノロジー、および商業面で数多くのオレカの成功を遂げた耐久レースにおけるキープレーヤーであった、デイビッド・フルーリーを引き継ぐことになる」


 オレカに加入するタフィンは、次のようにコメントしている。


「モータースポーツの世界、とりわけ耐久レースのさまざまなクラスにおけるベンチマークであるオレカにおいて、ユーグおよび彼のチームとともに仕事を始めるのが待ちきれない」


「前へと進むために必要な技術的および組織的な課題、そして現在および将来のオレカのプロジェクトにおけるカルチャーと豊かさは、私に確信をもたらした。オレカの発展の次なる段階で、私は大きな役割を果たしたいと思っている」


 WECなどスポーツカーの世界において、オレカはLMP2クラス向けのシャシーを製造・供給しているほか、2023年から正式採用される新規定『LMDh』では、現在オレカ製のLMP1車両でハイパーカークラスに参戦するアルピーヌ・エンデュランス・チームとのパートナシップを継続。アルピーヌはオレカLMP2シャシーをベースにLMDh車両を開発し、2024年からの参戦を予定している。

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