マクラーレンの育成プログラムに18歳の女性ドライバー、ビアンカ・ブスタマンテが加入。来年のF1アカデミーも参戦継続

　マクラーレンは、F1アカデミーに参戦しているビアンカ・ブスタマンテを、ドライバー育成プログラムに加えた。フィリピン出身のブスタマンテは、2024年にF1アカデミーでマクラーレンを代表することになる。

　18歳のブスタマンテの実績には、アジア全域での複数のカート選手権、Wシリーズ、F4 UAE選手権、イタリアF4選手権、USFジュニア、そして直近では2023年のF1アカデミーへの参戦が含まれている。ブスタマンテは今週末のオースティンでのシリーズ最終戦を前に、2回の優勝と2回の表彰台を獲得している。

　プログラムに加入したブスタマンテは、元F1ドライバーのエマニュエル・ピロと仕事をすることになる。ピロは、F1、インディカー、フォーミュラEに向けた若手ドライバーのレベル向上の支援を目的としたマクラーレンのドライバー育成プログラムを監督している。

「私のキャリアのなかでも現実とは思えないような瞬間です。マクラーレンとARTグランプリと契約するということは、フィリピンのレーシングカートで育った私の想像をはるかに超えています」とブスタマンテはコメントした。

「自分の名前がマクラーレンと並んでいるのを感動せずに見ることは今でも難しいことです。このチームに関する歴史と伝統を考えると、本当に言葉を失ってしまいます」

「この機会にとても感謝しています。キャリアにおいて次のステップを踏み出すために、今では望み得る最高の育成環境にいると信じています。このことに本当に感謝しています」

「2023年はスピードを改善することがすべてで、今年はいくつかのレースでそのことを実証しました。2024年の私の目標は、F1アカデミーの次のシーズンでタイトル獲得に挑戦するために、一貫性を確立し、メンタル面の強さを向上させることです」

「今のところ、私はF1アカデミーのシーズンをここオースティンで力強く終えることに集中していますが、私たちは2024年シーズンに向けてすぐ作業に取りかかるつもりです。人生でこれほどモチベーションが高まったことはありません！」

　マクラーレンのドライバー育成プログラム担当ディレクターのエマニュエル・ピロは次のように述べている。

「ビアンカが我々のドライバー育成プログラムに加わったことをうれしく思う。彼女は有望な若い才能の持ち主で、素晴らしい職業意識を持ち合わせており、それは我々チームの価値と密接に一致している」

「ビアンカのレーシングドライバーとしての成長に取り組むために、彼女と仕事をすることを楽しみにしている。また、我々はビアンカがF1アカデミーシリーズでチームを代表することに興奮している。2024年にマクラーレンとしてレースをする彼女を見ることを楽しみにしている」