レッドブルF1のマルコ、ホーナー代表との政治的な争いの噂を否定。ペレスへの最後通告も「まったくない」

2023年10月19日(木)12時20分 AUTOSPORT web

 レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、現在レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーと政治的権力争いをしているといううわさを一蹴した。


 ブラジルのメディア『GE.globo』の報道によると、レッドブルではマルコとホーナーの間で緊張が高まっており、ホーナーはマルコを排除してF1チームのペアに対する影響力を拡大しようとしているという。レッドブルの共同創業者ディートリッヒ・マテシッツが死去し、それを受けて社内で経営陣の再編が行われた後の昨年末以来、緊張関係が生じていると言われている。


 しかしF1チームではなくレッドブルGmbHと契約しているマルコは、うわさはまったくの事実無根だと主張している。オーストリアの『OE24』からうわさの出どころを尋ねられた80歳のマルコは、「まるでわからない」と答えた。


「今週は上層部の会議はなく、私には来年末までの契約がある。いつ、どのように辞めるか、終わりにするのを決めるのは私であって、たとえばホーナー氏が決めることではない」


「しかし(ディートリッヒ・マテシッツ死去後のレッドブルの)経営陣の新たな構成はすべてが異なっている。人々は権力を再定義しようとしている」

クリスチャン・ホーナー代表&ヘルムート・マルコ


 マルコは、セルジオ・ペレスがマックス・フェルスタッペンに次いで選手権2位でフィニッシュできなかったら、2024年のレッドブル・レーシングのシートを失うことになると警告されたという報道を否定した。


「これはすべて単なる憶測だ。ペレスについてもそうだが、最後通告などはまったくない」


「我々は勝ちすぎているし、素晴らしいことが起きている。また、マックス・フェルスタッペンのパフォーマンスはずば抜けており、もっと評価されるべきだ」


「忠誠心や感謝のようなものが残っているのは非常に心強い」


「マックスと初めて話したのは彼が15歳の時だ。我々の間には特別なつながりがある」


「今はオースティンを楽しみにしている。日曜日には彼の50回目のグランプリ優勝を祝えることを期待している」

2023年F1第16戦シンガポールGP セルジオ・ペレス(レッドブル)&ヘルムート・マルコ(レッドブル モータースポーツコンサルタント)

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