【角田裕毅F1第19戦展望】改良版フロアを投入、成果も実感「機能してよかった」一方SQ3ではライバルとの差に驚き
2024年10月19日(土)15時26分 AUTOSPORT web
角田裕毅(RB)が今シーズン、スプリント予選で初めてトップ10に入った。今年、F1第19戦アメリカGP以前にスプリント・フォーマットが行われたのは第5戦中国GP、第6戦マイアミGP、第11戦オーストリアGPの3回あったが、中国GPは19番手で、マイアミGPは15番手。そして、オーストリアGPは14番手だった。
今回、角田がスプリント予選でSQ3へ進出できた最大の要因は、オースティンに持ち込まれたアップデートされたフロアにある。アメリカGPに来る前、角田はイギリスにあるシミュレーターで新しいフロアを試していた。
「ただ、僕がシミュレーターでそのフロアを試したのはブラジルで、コース特性的にフロアの違いがわかりづらかったんですが、(チームメイトのリアム・)ローソンが新しいフロアでオースティンを走らせたときは違いを感じられると言っているので、ステップアップはしていると思います」
アメリカGPの前日、角田はそう語っていた。
金曜日のフリー走行が開始して、コースインした角田は、走り始めからタイミングモニターのトップ10内をキープする走りを披露。最終的に10番手でフリー走行を終えた。
2時間半後のスプリント予選でも角田のペースは快調で、SQ1を13番手、SQ2を10番手で通過し、SQ3へ進出した。スプリント予選ではSQ1とSQ2はミディアムタイヤでのアタックが義務付けられていて、SQ3はソフトタイヤでアタックしなければならない。
そのSQ3で9番手を獲得した角田は「フロアが機能していたのはよかった」と言いつつ、今シーズン初のスプリント予選トップ10を心の底から喜んではいなかった。それはコンストラクターズ選手権で6位を賭けて争っているハースが、RBのペースを大きく上回っていたからだった。
「フロアは機能はしていると思うんですが、いまはちょっとハースとのギャップに驚いています。特に最後のSQ3ですね。SQ2まではそんなに差はなかったと思うんですが……。それと(フランコ・コラピントがスピンした)ウイリアムズもきちんとアタックできていれば、僕たちより前にいたと思います」
ただし、スプリントではポイントを狙いたいと語った。
「(ハースとの)差はあると言っても、9番手からスタートするので、もちろんスプリントでのポイントを獲得できる8位を狙っていきます。ロングランは悪くなかったので、1ポイントでも獲れたらいいかと思います」
角田とスプリント予選8番手のケビン・マグヌッセン(ハース)との差はコンマ5秒、さらに6番手のニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)との差はコンマ7秒。1周のアタックでつけられた差を、19周で行われる土曜日のスプリントでいかに縮め、逆転できるか。ハースとの差はわずか3点。初日から火花を散らせているハースとの戦いは、土曜日のスプリント以降も激しくなりそうだ。
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