「歴史に名を刻んだ」引退表明の中村俊輔に海外メディアも惜別!44歳の今季も「ドレッシングルームで価値を発揮」

2022年10月19日(水)13時41分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 横浜FCの中村俊輔が10月18日、今季限りでの現役引退を発表した。10代よりJリーグでトッププレーヤーとして活躍し、左足でのパスやシュート、さらには劇的な場面で威力を発揮したフリーキックでサッカーファンを沸かせた。日本代表でも主力として2006年のドイツ・ワールドカップに出場、2度のアジアカップ制覇にも貢献している。

 また、2002年にはイタリア・セリエA、レッジーナ入りを果たすなど欧州では3か国でプレーし、海外クラブでの功績もサポーターの脳裏に焼き付いている。とりわけ、2005年から在籍したセルティックでは1シーズン目からリーグ優勝と国内カップ獲得を成し遂げる原動力となるなど、存在感を発揮した。自身初出場となった2006ー07シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ、マンチェスター・ユナイテッドとの対戦において、2戦連続でフリーキックから得点を決め、世界中にその名を知らしめた。

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 今季はJ2での出場機会も僅かだったものの、ベテランとしてチームを支えた中村。その左足で記憶に残るゴールを生み出してきた天才レフティには欧州各国のメディアも惜別のコメントを寄せている。

 ポーランドのサッカーサイト『Transfery.info』では今季のチームへの貢献度を称え「44歳のMFは、もはや横浜FCのユニフォームを着てピッチで重要な役割を果たすことはなかったが、ドレッシングルームでは大きな価値を発揮。クラブのトップリーグ昇格に力を尽くした」と綴っている。

 さらにセルティック時代の実績について「わずか4年の在籍にもかかわらず、3度のリーグ優勝を果たし、効果的なフリーキックで名を馳せるなど、クラブの歴史にその名を刻むことになった」と記した。

 また、スペインのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』ではこれまで中村の所属してきた欧州クラブでの足跡を振り返っている。

 その中で「セルティックとの4年間の契約を終えた後、エスパニョールからリーガ・エスパニョールに移籍したが、文化や言葉の問題でスペインのサッカーに馴染むことはできなかった」と、当時の様子も伝えている。

 スタープレーヤーとして知られながらも、地元開催の2002年ワールドカップでは落選の屈辱を味わうなど、様々な困難にも直面してきた中村。それらを乗り越えたからこそ、その華麗なプレーは世界中のファンの胸を打つこととなった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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