大谷翔平 巨人のコスト感なら10億払ってもいい

10月19日(水)7時0分 NEWSポストセブン

来季の年俸はいくらになる?

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 11.5ゲーム差を引っくり返した北海道日本ハムの史上稀に見る逆転劇の立役者は、二刀流で投打に大活躍した大谷翔平(22)であるのは間違いないだろう。こんな活躍の仕方をした選手はこれまでにいないため、来季の年俸がどうなるのか、予想もつかない。


今季年俸2億円の大谷は、140イニングを投げて10勝4敗、防御率1.86。打者としては104試合に出場して104安打を放ち、打率.322、22本塁打、67打点の成績を残した。阪神タイガース元球団社長の野崎勝義氏からは、4億円でも安いという声も聞こえるなか、では、一体いくらが大谷の“適正年俸”なのか。


『プロ野球なんでもランキング』の著者・広尾晃氏が作成した、各球団の高額年俸選手のコストパフォーマンスの一覧を参考に考えてみよう(大谷は「投手で1億」「野手で1億」で計算)。


◆高額年俸選手「コスパ」一覧


【主な投手編】1アウト当たりのコスト

大谷翔平(日本ハム、22):23.81万円

涌井秀章(ロッテ、30):38.87万円

メンドーサ(日本ハム、32):50.38万円

マイコラス(巨人、28):87.27万円

内海哲也(巨人、34):124.22万円

松坂大輔(ソフトバンク、36):13333.33万円


【主な打者編】1塁打当たりのコスト

大谷翔平(日本ハム、22):52.63万円

山田哲人(ヤクルト、24):75.34万円

松田宣浩(ソフトバンク、33):85.94万円

坂本勇人(巨人、27):92.25万円

村田修一(巨人、35):112.36万円

ゴームズ(楽天、35):1250万円


「投手・大谷が1アウトを取るのにかかった金額は23万円。打者・大谷は1塁打に対して52万円がかかった計算になります。


 ランキング化すると大谷のコスパの良さがよくわかる。広島25年ぶりの優勝を支えた黒田博樹(41)は1アウトに131万円がかかっているし、2年連続『トリプル・スリー』のヤクルト・山田哲人(24)も1塁打あたりのコストは75万円。他球団で活躍した選手と比べても、大谷の割安感は飛び抜けている」(広尾氏)


 ちなみに、今季最終戦で1イニングだけ投げたソフトバンク・松坂大輔(36)は、1アウトに1億3333万円がかかった計算だ。


「投手としても打者としても、他球団の2億円超えクラスと比べて倍以上コスパがいいと考えると、投手2億円、打者2億円の4億円でも安い。巨人の選手のコスト感を見ると、10億円払ってもいいくらいです」(広尾氏)


 実績のあるベテランが割高になりがちとはいえ、決して大げさな数字とはいえなそうだ。たとえば、今オフにFA権を獲得するオリックスの糸井嘉男(35)について、「『4年20億円』といった複数年の条件を出す球団が出てくるのでは」(球団関係者)とみられているが、その糸井の成績を見ると、.306、17本塁打、70打点で、「打者・大谷」とほとんど変わらない。


 つまり、「打者・大谷だけで、『4年20億=年俸5億』の価値があるとさえいえる」(同前)のだ。


 もちろんこれは、“そのくらいもらっておかしくない活躍をした”という話だ。当然ながら、球団側には他の事情も出てくる。


「巨人の年俸総額が事実上、青天井なのに対して、日ハムの場合は総額25億円あたりがリミットといわれている。チームが優勝したわけだから、他の選手も年俸アップを期待している。大谷ばかりを厚遇すれば、チーム内の不協和音につながるでしょう。球団側は将来の大谷のポスティングの際の移籍金を見込んで、多少は総額のキャップを緩めるかもしれないが、それにも限度がある。ダルビッシュ有の日ハム5年目(2億7000万円)は超えるとして、どこで線を引くかは難しい」(スポーツ紙デスク)


 ポストシーズンの結果とともに、今オフの大谷の契約更改が楽しみだ。


撮影■山崎力夫


※週刊ポスト2016年10月28日号

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