長期離脱のネイマール、ロナウドとメッシとは「対照的」と批判されたワケ

2023年10月20日(金)10時30分 FOOTBALL TRIBE

アル・ヒラル FWネイマール 写真:Getty Images

 日本時間10月18日、2026年に行われるFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会の南米予選で、ブラジル代表はアウェイでウルグアイ代表と対戦し、0-2で敗戦を喫した。同試合中に負傷退場となったブラジル代表FWネイマール(アル・ヒラル)が、歴代バロンドール受賞者2人と比較され批判を受けている。


 同試合で先発出場していたネイマールは、44分に後ろからウルグアイ代表MFニコラス・デ・ラ・クルス(リーベル・プレート)のチャージを受け、体勢を崩したまま足を着地して患部を負傷。担架で運ばれて退場し、18日のMRI検査の結果、左膝の前十字靱帯(じんたい)と半月板損傷により手術が必要と診断された。イギリス『スカイ・スポーツ』によると「負傷から回復するまでに半年から1年かかる可能性がある」という。


 これを受けてインドメディア『ザ・タイムズ・オブ・インディア』は「ネイマールのキャリアは怪我によって損なわれてきた」と綴り、これまでブラジル代表として挑んだ主要大会における負傷歴と成績を紹介。また、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)とポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)の名前を挙げ、これまでの業績と直近の様子を比較した。


 「(ネイマールは)2014年のブラジルW杯準々決勝で、コロンビア代表DFフアン・スニガ(2018年7月引退)に背中を膝で突かれて椎骨骨折。2022年のカタールW杯では、足首の負傷(グループリーグ初戦で負傷交代)で大会続行が危ぶまれた。準々決勝でクロアチアに敗れ、トロフィー獲得はならなかった」


 「かつてはメッシとロナウドが2人だけでバロンドール争いを繰り広げたこともあり、ネイマールはしばしば2人のレジェンドの影に隠れてきた。2017年に世界記録となる2億2200万ユーロ(当時の約291億円)でパリ・サンジェルマンに移籍しても、ロナウドやメッシと同じレベルには上がれなかった」


 「昨年ワールドカップ優勝という野望を果たしたアルゼンチンの偉大な選手(メッシ)は、インテル・マイアミのメジャーリーグサッカー(MLS)入りを選んだ。新チームをリーグカップ優勝に導いたメッシは、フロリダでの時間を楽しんでいるように見え、ファンを魅了し、ゴールを決め続けている」


 「一方、ロナウドはサウジアラビアのアル・ナスルへ予想外の移籍をした。準々決勝に終わった(カタール)W杯ではベンチに下げられ、キャリアの行方は不透明だったが、サウジアラビアリーグで好成績を収め、ポルトガルを来年の(UEFA)欧州選手権(の本大会出場)に導いた」


 「対照的に、ネイマールは怪我に苦しみ、アル・ヒラルに移籍して以来目立った活躍はしていない。ペレのブラジル(通算)得点記録(77ゴール)を塗り替えたとはいえ、ロナウドやメッシの影に隠れているようだ」


 同じくインドメディア『CNNニュース18』も、ネイマールの活躍について厳しい意見を綴っている。


 「ネイマールが所属するアル・ヒラルは首位に立つが、9000万ユーロ(約98億円)というサウジアラビアリーグ史上最高額の移籍金で移籍して以来、ネイマールはまだ目立った活躍をしていない。負傷のため、リーグ戦では3試合、(AFC)アジアチャンピオンズリーグでは2試合の出場にとどまり、1ゴールしか挙げていない。これほど注目された移籍で、彼(ネイマール)やアル・ヒラルが望んだインパクトとは言い難い」


 これまで欧州を舞台に対戦してきたそれぞれのスーパースターは、別の道を歩み始めた。「対照的」と表現される通り、ネイマールの新たな挑戦は苦しい幕開けとなったが、負傷明け後のこれからの活躍に注目が集まる。

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