F1 Topic:2018年からトロロッソと提携するホンダF1が欧州で大規模リクルートを実施

2017年10月21日(土)12時10分 AUTOSPORT web

 イギリス・ミルトンキーンズにあるホンダF1の欧州前線基地が最近、イギリスのレース雑誌に大規模な技術系求人広告を出した。「ホンダF1が人員を求む」と銘打ったその内容は、複合素材パーツのシニア設計エンジニア、ERS(エネルギー回生システム)エンジニア、ESS(エネルギー貯蔵システム)エンジニア、テストエンジニア、システムエンジニアなど多岐にわたる。 


 ミルトンキーンズはもともと、ホンダF1のレース運営部門の役割が強かった。栃木県さくら市にある研究所『HRDさくら』がパワーユニットを開発し、一方のミルトンキーンズはそのメンテナンスや一部パーツの信頼性をテストするという役割分担だった。


 しかし最近ではESSの開発なども行われている。上述の求人もそれに沿ったもので、複合素材パーツの設計もESS部門に属する。


 実はホンダF1はこの春にも、同様の求人広告を出している。ただしその時には『日本語の知識が望ましい』という但し書きが入っていた。それが障壁となって優秀な人材が集まらなかったのかどうかは不明だが、今回はその条件は取り払われている。


 ミルトンキーンズは元々、複数チームへの供給を想定して設立された。そのため現在も広大な建物の2階部分はほとんど空いているということだが、今後は少しずつ設備、人員が増強される。


 来季から提携するトロロッソとは、ギヤボックスの共同開発を始め、段階的に車体の開発面でも協力して行く可能性がある。その際にはミルトンキーンズの重要性がいっそう増すことだろう。ひょっとしたら数年後には『ホンダF1、車体エンジニア求む』の広告がレース雑誌に載るかもしれない。


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