元大宮アルディージャのイ・ホが現役引退を発表…今季は蔚山現代でプレイングコーチとしてKリーグ制覇を経験

2022年10月21日(金)19時51分 サッカーキング

[写真]=Getty Images

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 かつて大宮アルディージャでプレーした一人の選手が、今シーズン限りでの現役引退を決断した。

 その人物とは、韓国Kリーグ1(1部)の蔚山現代で選手兼コーチを務めるイ・ホのことだ。

 1984年生まれで今年38歳になるイ・ホは、2003年に蔚山現代でプロデビューした。2005年に蔚山現代の2回目のリーグ優勝に貢献すると、翌2006年には韓国代表としてドイツW杯グループステージ全3試合に出場。以降、ゼニト・サンクトペテルブルク(ロシア)、城南一和天馬(現・城南FC)、アル・アイン(UAE)と国内外を渡り歩いた。

 舞台をJリーグに移したのは2010年夏。同郷のイ・チョンスとともに大宮に加入し、背番号18番を付けて公式戦通算17試合2得点を記録した。在籍したのは同年シーズン後半のみと短い期間だったが、サポーターからは漢字名「李浩」からもじった「ヒロシ」の愛称で親しまれた。

 大宮退団後は蔚山現代に復帰し、2011年のリーグカップ優勝、翌2012年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝を経験。以降は兵役を経て、全北現代モータース、ムアントン・ユナイテッド(タイ)、アユタヤFC(タイ)でもプレーした。

 そして、2021年に二度目の復帰を果たした蔚山現代では、ホン・ミョンボ監督の要請もありプレイングコーチに就任。この2シーズンで公式戦に出場することはなかったが、選手とコーチの橋渡しとなる役目を担った。

 今季の蔚山現代は横浜F・マリノスから期限付き移籍した天野純などを擁し、Kリーグ1で17年ぶり3回目の優勝を達成したが、プレイングコーチの尽力が大きな支えになったはずだ。イ・ホはチームで唯一、2005年と2022年の優勝を経験した選手となった。

 イ・ホの引退式は、23日にホームの蔚山文殊サッカー競技場で開催される第38節(最終節)済州ユナイテッド戦のハーフタイムに行われる。蔚山現代にはイ・ホと同じくかつて大宮でプレーしたキム・ヨングォンなどもいるが、今季ラストゲームを勝利で飾り、功労者の最後を気持ちよく送り出すことはできるのだろうか。

文=姜 亨起(ピッチコミュニケーションズ)

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