MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGP:ウエットコンディションの初日はミラーが総合トップ。クアルタラロは18番手に沈む

2021年10月22日(金)22時27分 AUTOSPORT web

 MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGPのフリー走行1回目、2回目がミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、MotoGPクラスはジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が初日総合トップタイムを記録した。チャンピオン獲得がかかるファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は、ウエットコンディションに苦戦して総合16番手。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は総合23番手だった。


 今大会にはドゥカティのテストライダー、ミケーレ・ピロ(ドゥカティ・レノボ・チーム)と、アプリリアのテストライダーを務めるロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)が参戦。全24名のライダーがエントリーした。


 フリー走行1回目は気温16度、路面温度14度という低い気温、さらにウエットコンディションのなかで行われた。ライダーたちはレインタイヤを履き、水しぶきを上げながら走行を実施。序盤、トップに立ったのはミラー、2番手にはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がつけ、ドゥカティ勢がトップ2を占める。


 終盤の残り時間6分には、ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)がトップタイムをマーク。2番手にはミラー、そして3番手にはバニャイアがつけていたが、バニャイアは残り時間3分、8コーナーで転倒を喫している。


 ザルコは最後のアタックでもタイムを更新し、1分42秒374を記録してこのセッションをトップで終えた。2番手は最後のアタックでタイムを更新したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)、3番手はミラーだった。また、4番手にはホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)がつけ、さらにバニャイアは終盤に転倒したものの6番手で、ドゥカティ勢が上位を席巻している。5番手はフランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)だった。


 クアルタラロはトップ10入りを逃し、18番手。中上はウエットコンディションに苦戦したか、22番手だった。


■FP2はミラーがトップタイム


 フリー走行2回目を迎えるころには雨は上がったものの、ウエットコンディションでのスタート。気温、路面温度ともに17度と、午前中からほとんど変わらず低い気温のなかで走行が行われた。


 このセッションでも序盤にトップに立ったのはミラーで、バニャイアが2番手、ザルコが3番手につける。そうしたなか、開始15分にイケル・レクオーナ(テック3・KTM・ファクトリーレーシング)が2番手タイムを記録。ドゥカティライダーが占めていた上位に食い込んだ。


 セッションが中盤に入ると、コース上には陽が射し始める。天候とともに路面状況も回復に向かっていったものの、走行は最後までレインタイヤで行われた。


 チャンピオンシップでランキングトップのクアルタラロはこのセッションでも遅れをとり、開始20分過ぎにようやく7番手タイムを記録。終盤に入ってもタイムを更新できないまま、次第にポジションを下げていく。一方、チャンピオンシップを争うバニャイアは安定してトップ5以内につけていた。


 序盤からトップに立ったミラーは終盤に入ってもタイムを詰め、1分41秒305を記録してフリー走行2回目とともに初日総合をトップで終えた。2番手はザルコ、3番手には最後にポジションを上げたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)が入った。4番手はレクオーナ、5番手はミゲール・オリベイラ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)だった。


 クアルタラロは中盤以降、タイムを詰められずに16番手。対するバニャイアは8番手で初日のセッションを終えている。


 母国イタリアで最後のレースウイークを迎えているバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は22番手、中上は大苦戦し、23番手だった。

AUTOSPORT web

「MotoGP」をもっと詳しく

「MotoGP」のニュース

「MotoGP」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ