マンUファンからの同性愛嫌悪チャントを両監督が非難…「やるべきことがたくさん」「スタンドにいるべきじゃない」

2022年10月23日(日)16時31分 サッカーキング

プレミアリーグは「Rainbow Laces」キャンペーンを実施していたが… [写真]=Getty Images

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 マンチェスター・Uファンから歌われた同性愛嫌悪チャントについて、チェルシー、マンチェスター・Uの両監督から非難の声が寄せられた。23日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。

 22日、『スタンフォード・ブリッジ』にてチェルシーとマンチェスター・Uが対戦。その試合中、アウェースタンドから同性愛嫌悪のチャントが歌われていたとのこと。これを受け、チェルシーのグレアム・ポッター監督は、「やるべきことがたくさんあるのは明らかだ」と語り、このチャントに非難の声をあげている。

 また、マンチェスター・Uのエリック・テン・ハフ監督も、この一件について記者団から質問が飛ぶと、「スタンドにいるべきじゃない」と述べている。ただ、同監督は負傷交代を余儀なくされたフランス代表DFラファエル・ヴァランに対する、チェルシーファンのブーイングに関しても同様に非難するコメントを出した。

 なお、マンチェスター・Uの広報担当者は後に、「同性愛嫌悪は、あらゆる形態の差別と同じく、サッカー界に何の居場所も無い。マンチェスター・Uは多様なファンベースと、スタンフォード・ブリッジで起こったような悲しい出来事を減らすために、我々が行った仕事を誇りに思っている。我々は包摂性を追求し、スタジアム内であろうとオンライン上でも、差別的な虐待に取り組むキャンペーンを続けていく。これには、差別的な言葉が引き起こす犯罪についてファンを教育するために、ファングループと協力することも含まれる」と語っているとのこと。

 加えて、FA(イングランド・サッカー協会)も以下のように。声明を発表した。

「この分野における私たちの仕事の一部は、LGBTQ+サポーターからのインパクトステートメントを関係当局に提供し、この種のチャントがサッカーの試合での経験と包摂感にどのように影響するかを詳述し、チャントに対するより明確なスタンスと理解を確立することだ」

「我々はあらゆる形態の差別に断固として反対し、私たちのゲームが多様性を受け入れ、ピッチ内外で憎悪に満ちた行為と戦う全ての人にとって安全な環境であることを保証するよう努めている。サッカーが全ての人のためのゲームであると信じ、我々の試合が全ての人のためのものになるよう、有意義な変化を促進するため、我々の影響力を行使し、最善を尽くし続ける」

 プレミアリーグは今週の第13節と、来週の第14節にて「Rainbow Laces」キャンペーンを実施。LGBTQ+(性的マイノリティ)への差別・偏見を無くすための一環として、その象徴となるレインボーカラーのキャプテンマークを巻いたり、選手や審判団の中には靴紐をレインボーカラーに変えて試合に臨むなどの運動が行われている。

サッカーキング

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