2戦を残してMotoGPチャンピオン確定なるか。ファビオ・クアルタラロのタイトル獲得条件/第16戦エミリア・ロマーニャGP

　2021年のロードレース世界選手権MotoGPの戦いも終盤に差し掛かる10月24日、第16戦エミリア・ロマーニャGPでファビオ・クアルタラロ（モンスターエナジー・ヤマハMotoGP）とフランセスコ・バニャイア（ドゥカティ・レノボ・チーム）のチャンピオン争いが決定する可能性が高くなっている。

　これまで15戦が終了した2021年のMotoGPは3戦を残しており、今大会の第16戦エミリア・ロマーニャGP（ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ）、第17戦アルガルベGP（アウトドローモ・インターナショナル・アルガルベ）、そして第18戦バレンシアGP（リカルド・トルモ・サーキット）でフィナーレを迎える。

　第15戦アメリカズGP終了時点のライダーズチャンピオンシップは、トップのクアルタラロが254ポイント、2番手のバニャイアが202ポイントと52ポイント差がついている。また、3番手のジョアン・ミル（チーム・スズキ・エクスター）は、175ポイントでトップとは79ポイント差だ。

　1戦で25ポイント（優勝）を得られるため、残す3戦で最大75ポイントを稼ぐことが可能だ。そのため、タイトル獲得の可能性はクアルタラロとバニャイアのふたりに絞られることとなった。

　クアルタラロは、第16戦エミリア・ロマーニャGPの終了時にバニャイアから50ポイント以上リードしていれば初のチャンピオン獲得。対するバニャイアは、クアルタラロより3ポイント以上多く獲得すれば、今大会でのチャンピオン決定は阻止できることとなる。

　今大会でのチャンピオン決定の条件は、クアルタラロが優勝した場合は決定。クアルタラロが2位以下であればバニャイアの結果に依存するが、バニャイアの前でフィニッシュすれば、50ポイント差以上を維持できることから、タイトル争いに終止符が打たれる。

　昨日行われた予選では、バニャイアが4戦連続ポールポジションを獲得。今季15戦すべて予選Q2にダイレクト進出して、第2戦ドーハGPを除いた14戦で1列目を確保していたクアルタラロは、初の予選Q1スタートとなり、15番手スタートとなった。

　クアルタラロは、追い上げのレースを余儀なくされたが、今季10度の表彰台に上る彼は上位に食い込んでくるだろう。

　クアルタラロがタイトルを獲得すれば、チャンピオンシップ史上初のフランス人ライダー王者となる。また、自身も3クラスを通じて初のチャンピオンとなる。

■ファビオ・クアルタラロのタイトル獲得条件
・クアルタラロが優勝
・クアルタラロが2位で、バニャイアが優勝しない場合
・クアルタラロが3位で、バニャイアがトップ2以内でフィニッシュしない場合
・クアルタラロが4位で、バニャイアがトップ3以内でフィニッシュしない場合
・クアルタラロが5位で、バニャイアがトップ4以内でフィニッシュしない場合
・クアルタラロが6位で、バニャイアがトップ4以内でフィニッシュしない場合
・クアルタラロが7位で、バニャイアがトップ4以内でフィニッシュしない場合
・クアルタラロが8位で、バニャイアがトップ5以内でフィニッシュしない場合
・クアルタラロが9位で、バニャイアがトップ6以内でフィニッシュしない場合
・クアルタラロが10位で、バニャイアがトップ7以内でフィニッシュしない場合
・クアルタラロが11位で、バニャイアがトップ8以内でフィニッシュしない場合
・クアルタラロが12位で、バニャイアがトップ9以内でフィニッシュしない場合
・クアルタラロが13位で、バニャイアがトップ10以内でフィニッシュしない場合
・クアルタラロが14位で、バニャイアがトップ11以内でフィニッシュしない場合
・クアルタラロが15位で、バニャイアがトップ12以内でフィニッシュしない場合
・クアルタラロが0ポイントで、バニャイアがトップ13以内でフィニッシュしない場合