「怖く感じるようになった」初の40本超えした巨人・岡本和真、江川卓氏が”投手目線”で打撃の変化を指摘「ボールを待つことができていた」

2023年10月24日(火)18時0分 ココカラネクスト

今季のNPBで唯一の40本超えを果たした岡本は、もっと称賛されてもよさそうだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 2年連続のBクラスという低迷からの再浮上を狙う巨人は、阿部慎之助新監督が誕生し、コーチ陣も新たな体制が発表されるなど、来季へ向け着々と陣容を整えている。

 今季も優勝争いに加われなかった不本意なシーズンだったものの、数少ない明るい話題として、チームの大黒柱である岡本和真の2度目の本塁打タイトル獲得が挙げられる。またその数も、自身初となる40本の大台に乗せるなど、スラッガーとしてさらに一回り成長を遂げたシーズンとなった。

【動画】これぞ4番! 岡本和真の通算200号のメモリアルアーチを放った場面

 巨人の4番として、高いレベルの数字を残した主砲には、球団OBからもタイトル獲得に対し賛辞が贈られており、さらにシーズン中での打撃の変化についてのコメントが述べられている。

 現役時、巨人のエースとして活躍し、最多勝、最優秀防御率などのタイトルにも輝いた江川卓氏が自身のYouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』の中で、岡本のバッティングへの印象を語った。

 江川氏は10月22日配信となった動画の中で、本塁打王、さらに5年連続での30本越えを記録した岡本の成績について、「こんなに打ってるのにクローズアップされないね」と首を傾げながら、積み上げてきた実績を称えている。

 さらにシーズン序盤、4月終了時で打率こそ3割を大きく超えるも、本塁打2本、打点7という成績を振り返り、当時より「5番の中田(翔)へ繋ぐバッティングに徹している」と解説していた江川氏は、その後の岡本の本塁打量産について、「(中田の負傷離脱を受け)やっぱり、自分で長打を狙うようになったんでしょうね」と指摘。

 加えて「いいバッターになりましたよね。今年は特に待つことができるようになった。ボールを追っかけて行かなくなったというか、『この一発で仕留めよう』という意識が出てきた」と分析、続けて「ピッチャーからみると怖く感じるようになった。『このボールを狙っているな』というのが」として、投手目線で27歳の変化を説明していた。

 また、両リーグの個人成績上位を紹介する内容となっている今回の動画では他に、投手部門の勝ち星でセ・リーグ3位となる12勝を挙げた戸郷翔征のピッチングにも言及。「以前は全球に力を込めて投げていましたが、今は力を抜いて9回を投げ切るピッチングが出来ていた」と話しながら、「12勝で終えたことが惜しい。実力としては15勝を超えるだけの力はあると思います」と来季へ向け、エースとしての活躍に太鼓判を押している。

 また、巨人ではもう1人、初めての二桁勝利をマークし、勝率でリーグ3位の成績を残した山﨑伊織に対し「山﨑さんも大成功でした。非常にいいピッチングをみせていましたね」と称賛の言葉を並べている。

 岡本、戸郷、山﨑の3選手は間違いなく来季も巨人の主力を担う存在。彼らが今季以上の数字を残すことで、上位への巻き返し、さらに4シーズンぶりのペナント奪還も決して夢ではないだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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