巨人 桑田真澄氏や槙原寛己氏はなぜコーチになれないのか

10月24日(水)7時0分 NEWSポストセブン

今夏の甲子園、レジェンド始球式に登場した桑田真澄氏(写真:時事通信フォト)

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 今シーズン限りで高橋由伸監督が退任し、来シーズンから原辰徳監督が復帰する読売ジャイアンツ。10月22日に新コーチ陣が発表されたが、注目を集めたのは、投手総合コーチの宮本和知氏、内野守備兼打撃コーチの元木大介氏の抜擢だ。ともに現役引退後、初のコーチ職となる。野球担当記者が話す。


「元木氏は現役時代から“クセもの”と長嶋茂雄監督から呼ばれていたように、野球センスが高く、一度ユニフォーム姿を見たいという待望論があった。宮本氏は野球解説者というよりバラエティ色が強く、『ズームイン!!サタデー』(日本テレビ系)の人気コーナーである『プロ野球熱ケツ情報』を担当。投手コーチとしての手腕は未知数です」


 宮本氏は1997年に引退しており、実に22年ぶりの現場復帰となる。ただ、巨人のコーチ人事に関しては、多くのファンが疑問に思っていることがある。


 宮本氏より選手時代の実績があり、1990年代に斎藤雅樹氏とともに三本柱と呼ばれた槙原寛己氏や桑田真澄氏が、なぜ巨人のコーチに呼ばれないのかということだ。


「槙原氏は1993年オフにFA宣言(結果は残留)したことで、巨人から移籍する意志を示したと球団に捉えられています。桑田氏は2006年シーズン中に自ら退団を発表し、原監督を困惑させた過去がある。巨人というチームでは、一度、自分から出ていくと戻ることは難しい。FAで巨人から横浜に移籍した駒田徳広氏も同様でしょう。同じFAでも、ヤンキースに渡った松井秀喜氏のような国民的スターになると話は別ですが……」


 もちろん、例外もある。今季、2軍を優勝に導きながらも、実質的に解雇された川相昌弘・前2軍監督は2003年、引退を発表し翌年からの1軍コーチ就任することになっていた。しかし、原監督が突然辞任。2004年から、折り合いが良くないとされていた堀内恒夫監督が就任することもあり、川相氏の処遇が宙ぶらりんに。シビレを切らした川相氏は引退を撤回し、中日に移籍。2006年までプレーし、翌年から中日のコーチに就任している。



 自分から巨人を出ていったのに、なぜ復帰できたのだろうか。


「過去の経緯から、巨人は“貸し”があると判断した。そのため、2011年に巨人の2軍監督に就任できた。また、川相氏の場合、中日時代にコーチとして実績を残していたことも大きい。巨人が『返してくれ』と頼んだ形になったのではないでしょうか」


 いずれにしても、来季の1軍のコーチングスタッフを見ると、全て現役時代を巨人で終えているという共通点がある。


「自分の意志とは関係なくトレードされた選手のコーチ復帰は認められているようです。今季まで打撃担当の二岡智宏氏、原監督の第2次政権で内野守備走塁担当の勝呂壽統氏、来季2軍監督の高田誠氏などです。トレードに出されたからダメなわけではない。『自分から巨人を出ていった』と判断されると、復帰の道が険しくなるようです。


 でも、その考え方はもう時代錯誤ですよ。西武の辻発彦監督はかつて西武と決裂してヤクルトに移籍しているし、ソフトバンクの工藤公康監督も前身のダイエーから巨人にFA移籍している。その2人は、古巣に戻って優勝監督になっている。過去にどうだったかではなく、未来に何をしてくれるかという視点からコーチを選ぶべきではないでしょうか」


 勝てば官軍のプロ野球界。原監督率いる巨人は、来季以降結果を残すことができるか。

NEWSポストセブン

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