CARGUY木村武史、公道を走るF1『メルセデスAMG ONE』を納車! 六本木で7年越しのセレモニー

2024年10月25日(金)22時29分 AUTOSPORT web

 10月25日(金)、東京都港区にあるアークヒルズにて、メルセデス・ベンツ日本による『AMG ONE』の納車セレモニーがとり行われた。


 2017年の発表当時より、その性能から“公道を走るF1”として話題となっているこの特別なスポーツカーを受け取る人物は、WEC世界耐久選手権やELMSヨーロピアン・ル・マンシリーズなどに参戦し、今季ELMSではLMGT3クラスのランキング2位となったドライバーの木村武史だ。


 丸の内ビルディングに本社を構える収益不動産のプロフェッショナル企業『株式会社ルーフ』の代表取締役であり、一方でレーシングドライバー、そしてスーパーカープロジェクト『カーガイ』の主宰である木村は、発表当時の約7年前にこの車両をオーダーし、ついに記念すべき納車日を迎えた。


 このメルセデスAMG ONEは、世界最高峰の自動車レースであるF1にて2014年から2021年シーズンまで8連覇を達成したメルセデスの技術が惜しみなく投入された一台だ。


 その心臓部には、F1譲りの1.6リッターV型6気筒ターボエンジンが搭載され、4基の電気モーターとのハイブリッドシステムによって、合計782kw(1063PS)を発揮。パワートレイン以外にも駆動系やモノコック、エアロダイナミクスまで、メルセデスの技術が余すことなく注ぎ込まれている。


 イギリスにあるメルセデスF1の本拠地で組み上げられるこのモデルは、2024年10月に市販車の性能評価の場として名高いドイツ・ニュルブルクリンク北コース(ノルドシュライフェ)にて、これまでの市販車最速タイムを塗り替える6分29秒090を刻んでおり、その性能が記録としても証明されたばかりだ。


 当日木村は、レースにも毎回同行している夫人とともにメルセデスCクラスに乗って会場を訪れた。ベイルを纏ったAMG ONEに出迎えられて納車セレモニーが始まると、まずはドイツ本国から送られたビデオレターが流された。そうしてAMGから木村へ感謝の言葉が伝えられると、ついにアンベイルの時を迎えた。

ついにメルセデスAMG ONEと7年越しのご対面……!


 今回木村がオーダーしたAMG ONEのカラーリングには、2020年型F1マシン『W11 』にも採用されていたブラックが選ばれた。アンベイル後は、木村自身が真剣なまなざしで車両を細部まで確認し、AMGの車両担当者から実際の操作や各システムについての説明を受けていく。


 ここではコクピット周辺のレクチャーのみならず、車高調整用のエアサスペンションの作動や、ショーモード(兼整備モード)であるフラップ全開状態も実際に確かめた。

実際に車に乗り込んでコクピットの説明を受ける木村
ルーフ上のインテークポッドを確認。「ここは色を変えても良いね!」(木村)
ホイール回りも細部まで確認。「よくできてるなぁ、これは速そうだ」(木村)
フロント下も目視で確認。「最低地上高は何ミリなの?これ、本当に公道出れる?」(木村)
コクピット真後ろのバーチカルフィンのエアロ効果をAMGの面々に力説する木村


 各部の説明が終了すると木村は納車のサインを済ませ、スタッフの手によってAMG ONEは公道へ。この間に、木村に納車の喜びを聞くと「これまで、ほとんどモックアップくらいしか見ていなかったので、もう作りに満足して、感動しました」と語ってくれた。


「これはもう、富士スピードウェイで早く乗ってみたいですね。ニュルで6分29秒台が出たんですから、もしかしたら富士では1分35秒台も出ちゃうんじゃないでしょうか」と、レーシングスピードでこのマシン本来の性能を味わう瞬間を楽しみにしている様子だ。

説明を受け終わると、納車書類にサイン


「本物のF1エンジンを積んでいるモデルは、あとにも先にもこれしかないと思うので、これだけは欲しいなと思って発表後すぐにオーダーしました」


「その時は、いつも車両を購入させていただいているメルセデス・ベンツ葛飾さんで『なんとかおさえて欲しい』と頼みこみました。そこから7年越しの納車となりましたが、今日はいつもどおりのメルセデスからいつもどおりのメルセデスに乗り換える気持ちでここに来ましたよ」


 そして、キーを渡された木村と夫人が乗り込み、F1譲りのエンジン音を響かせながら六本木の街へ走り去って納車セレモニーは終幕となった。

木村のドライブで六本木の街へと走り去るメルセデスAMG ONE。以下、納車セレモニーのフォトギャラリーをお届け
まずはヴェールを被った車両を前に、納車セレモニーの説明を受ける木村武史と夫人
こちらは専用の整備道具やオリジナルギヤが収納された特製ツールボックス
「かっこいいねぇ」と、早くもグローブを装着する木村
説明を受けながらも、AMGの車両担当者に各部を質問
メルセデスAMG ONE エアロ形状のサイドミラー
メルセデスAMG ONE エアロパーツが多用されたフロントセクション。エンジンが停止するとフラップが自動で閉まるそうなので、興味本位では絶対に触ってはいけない。
メルセデスAMG ONE リヤウイング
メルセデスAMG ONEのホイール エアロカバーを装着するのがデフォルト。その奥のホイールの造形も極めて精巧だ
装着されたタイヤはミシュランの『パイロットスポーツ・カップ2R』。ネームロゴの横にある『M01』は、AMG特注モデルであることを示している
こちらのエンブレムは、本国の職人による手書きだそう。
リヤにちりばめられた『スリーポインテッド・スター』。こちらもすべて手書きだそうだ


 唯一無二のエキゾーストノートとともに、華やかに終えられた納車セレモニー。しかしその数分後、印象的がゆえに耳から離れないあの音がふたたび聞こえてきた。振り返ると、木村がもう一度セレモニー会場に戻ってきており、「このクルマやばいね!!」と大興奮。そこからは各関係者を交代で横に乗せ、なんと周辺を走行して同乗体験を振る舞う六本木タクシーがスタートしてしまった。その時の様子は近日中にオートスポーツwebでお届けしよう。唯一無二のスーパースポーツであるAMG ONEだが、都内でも運が良ければ見られるかもしれない。


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