F1メキシコGP木曜会見:優勝パーティで二日酔いとなったライコネンが苦笑い「翌日はちょっと大変だったよ」

2018年10月26日(金)13時12分 AUTOSPORT web

 2018年に入って、木曜日のFIA会見は3人制でスタート。その後、ヨーロッパラウンド開幕戦のスペインGPからは、1人増えて4人制となり、ヨーロッパラウンド最後の2連戦となったベルギーGP、イタリアGPでは4人制の2部構成会見とになった。その後、シンガポールGP、ロシアGP、日本GP、アメリカGPと4人制が続いたが、今回のメキシコGPは、今シーズン初めて5人制が導入された。

2018年F1第19戦メキシコGP


 その中央の席を用意されたのが、前戦アメリカGPで5年ぶりの勝利を飾ったキミ・ライコネン(フェラーリ)。その両脇をマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とセルジオ・ペレス(フォース・インディア)が固め、ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)とカルロス・サインツ(ルノー)が同席した。


 この日の質問は、やはり5年ぶりの勝利を飾ったライコネンに集中した。まずは、レース後どんなお祝いをしたのかだ。そして、その答えはライコネン独特のユーモアのあるものだった。


「小さなパーティーを開いたよ。決して盛大じゃなく、数人の友だちとささやかに過ごしただけだよ」


 その理由をライコネンは微笑みながら、こう答えた。
「もう、若くはないからね。この年になると、(アルコールを飲むと)元に戻るのにすごく時間がかかるんだ(笑)。今回もそんなに無理はしなかったけど、翌日はちょっと大変だったから、その件に関してあまり楽しくなかったね(笑)。でも、それを除けば、パーティはいつも楽しいよ。家族とも(電話で)話をした。とても喜んでいたよ」


■マックス・フェルスタッペンには2019年のレッドブル・ホンダに関して質問


 そのライコネンとアメリカGPで優勝争いを演じたフェルスタッペンには、こんな質問が。
「オースティンではホンダはルノー・エンジンに対して0.6秒速かったとクリスチャン・ホーナー代表は言っていますが、あなたは来年レッドブル・ホンダがタイトル争いに加われると信じていますか」


 フェルスタッペンの答えを、その隣に座っていたガスリーも興味津々そうに見ていた。


「答えるのは難しいね。というのも、来年までまだ時間があり、それまでにどれだけ開発が進められるとかによって、答えが変わるからだ。個人的には来シーズンのスタートの段階では僕たちは自力で優勝できるだけの力はまだ持っていないと思う。ただし、シーズンの後半には間違いなく、メルセデスとフェラーリに追いつくはず。それが僕たちの計画」


 ルノーについての明言は避けたが、メルセデスとフェラーリに追いつくはずということは、ルノーはもう追い越したということだろうか。

2018年F1第19戦メキシコGP 多くのファンから声援を受けるセルジオ・ペレス


 地元のペレスには「あなたはメキシコ人としてだけでなく、ラテンアメリカ出身としてもたったひとりのドライバーです。なぜラテンアメリカ出身のドライバーはなかなか誕生しないのでしょうか」という質問が。


「国籍に関係なく、F1ドライバーになるのは簡単じゃない。特にラテンアメリカの人がF1を目指そうと思ったら、若いうちからヨーロッパへ行ってレースをしないといけない。それはラテンアメリカの人にとって、かなりハードルが高いことなんだ。だから、いつの日か僕に続くドライバーが出てくるまで、彼らを見守っていてほしい」


フェルナンド・アロンソの引退を悲しむカルロス・サインツJr.


 ガスリーとサインツには、2019年シーズンはF1でレースをしないことを宣言しているフェルナンド・アロンソについての質問が。


 まずはガスリーから。
「小さい頃、ちょうどカートを始めたころだったから8歳ぐらいのときだったと思うけど、テレビでF1を見ていたときに活躍していたのが、フェルナンドだった。そのとき(2005年)彼はフランスのチーム(ルノー)でチャンピオンになったから、フランスではとても大きなニュースだった。その彼がF1から離れてしまうことはとても寂しいこと。いずれにしても、彼の未来がこの先もうまく行くことを望んでいる」


 アロンソと同郷のサインツは、「フェルナンドがF1から離れることをF1界全体が見つめ直すべきだ」と語った。


「フェルナンドはF1界のレジェンドであり、現在もF1界だけでなく、モータースポーツ界で最高のドライバーのひとりだ。そんな彼がF1から離れるには、それ相当の理由があるはず。それがなんなのかを考えることは、決してアロンソのことを考えるということだけでなく、F1の将来にとっても大切なことになると思う」


 ちなみにFIA会見に出席していなかったアロンソは、マクラーレンの会見で、F1を離れる理由を次のように語っている。


「僕がF1を離れるのは、勝てるマシンが手に入らなくなったからではなく、F1ですべての目標を達成したから。全部やり遂げたから。F1に来て、僕はグランプリに勝ち、ワールドチャンピオンシップを獲得して、さまざまな記録を更新してきた。マクラーレンで走り、ルノー、フェラーリでも走った。そしていまはもう37歳だ。これ以上、F1で何か成し遂げることはないんだよ」
 あれれ……。


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