カタールW杯に待ち受ける「新たな問題」 日本代表OBが力説「みんなが思うほど、簡単じゃない」

2022年10月26日(水)16時40分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 サッカーのワールドカップ・カタール大会は来月20日に開幕を迎える。森保一監督率いる日本代表は、ドイツ、スペインと同組となり厳しい戦いが予想されているものの、過去最高となる「ベスト8以上」という目標に向け築き上げてきたチーム力で強豪国に挑む。

 目の前に迫った決戦に向け、注目を集めるのが来月1日に発表される本大会登録メンバーだ。欧州クラブやJリーグなど、候補選手の所属クラブでのアピールも繰り広げられてきており、どの選手がメンバー入りするのか、さらにサプライズとなる選出はあるのかなどもサッカーファンにとっては大いに気になるところだろう。

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 今回、7度目のワールドカップ出場となるものの、メンバー選考や大会での選手起用について様々な議論を呼んでいる。その上で今回は、今まで以上に選手選考が難しいと捉える日本代表OBの言葉も伝えられている。

「代表になる選手は小さいころから超上手い選手ばかり。そういう選手たちは、代表チームに呼ばれてベンチに座ることに納得する奴なんて誰もいない」

 そう語るのは元浦和レッドダイヤモンズ(現浦和レッズ)や日本代表でも活躍した福田正博氏だ。前園真聖氏のYouTubeチャンネル『おじさんだけど、遊んでもいいですか?』の9月30日に配信された「森保監督が語った代表監督の苦悩と葛藤。福田正博が見据えるFIFAワールドカップ カタール2022の行方は?」に出演、カタール大会のメンバー選考について持論を展開した。

 福田氏は、今大会の登録メンバーが前回より3人増え、26人になった点を挙げ、控えメンバーのモチベーションの維持がこれまで以上に重要と指摘。その上で「(全員を)納得させて、同じ方向を向かせて、途中出場でもしっかりとした仕事をできるようにしなきゃいけない。これはものすごい大変な仕事であり、みんなが思うほど、簡単じゃない」と強調した。

 また「試合に絡んでない選手がチームの雰囲気を作る。(控え選手の誰かが)違う方向を向いていると組織は前に進まない。ただ雰囲気作りが上手なだけじゃなく、(プレーでも)能力のある選手でなければならない」として、選出すべき選手の特徴にも言及。加えて「組織と能力のバランスを考えなければならない難しさが(これまで以上に)ある」として、今回のメンバー選考への思いを力説した。

 福田氏は他にも、シャルケの吉田麻也が低迷するチームで不本意なプレーが目立っている点にも触れ「彼はベンチに置いても、良い影響をもたらす振る舞いができる選手。森保監督がそういう決断をできるかがポイント」とも語っている。

 前園氏も「そういう点も含めて、どんなメンバーが選ばれ、どんな決断をするのかが楽しみ」とメンバー選考への見込みを述べた。

 プレーだけでなく、ベンチからもチームを支えることが出来る選手の必要性を説いた福田氏。現役時、同じく「ドーハ組」と呼ばれた盟友、森保監督にその熱意はどれだけ伝わるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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