【インタビュー】“町田の壁”チャン ミンギュ、日本でプロの夢を叶えた男は次のステージへ「J2で優勝してJ1に挑みたい」

2023年10月26日(木)12時0分 サッカーキング

町田の守備を支える藤原優大(左)とチャン ミンギュ(右)[写真]=FCMZ

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 今季からFC町田ゼルビアの一員となり、守備の屋台骨を支えるのがチャン ミンギュだ。韓国で生まれ育ち、日本でプロサッカー選手の夢を叶えた男が目指すのは「J2優勝というタイトルを獲得して、J1に挑む」こと。勝てば優勝が決まるホーム最終節・ツエーゲン金沢戦に向けた意気込みを語ってくれた(10月19日 取材実施)。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)

——日本でプロサッカー選手となり、4季目を迎えました。改めて、韓国の漢陽大学からジェフユナイテッド千葉に加入した経緯から教えてください。
チャン 千葉の監督に就任予定だった尹晶煥さんが、韓国で行われた大学のリーグ戦を見に来てくださり、そこでスカウトされてプロになりました。振り返ると運命を変えた試合でしたね。当時の大学の監督には「しっかりプレーしろよ」とは言われていましたけど、まさかオファーをいただけるとは思っていなかったです。

——日本行きは即決だったのでしょうか?
チャン アビスパ福岡でプレーしていたウォン・ドゥジェ選手は大学の先輩です。日本でプレーすることにはもともと興味がありましたし、日本についての話を聞いて、すごく希望を感じました。すぐに「チャレンジさせてください!」と伝えました。

——大学1年時でのプロ入りは周囲でも早い方だったと思います。
チャン 韓国では大学2・3年生のうちに、プロに行くことが一般的です。日本は選択肢として行きたい国の一つではありましたが、現実的には将来はKリーグでプレーするものだと思っていました。

——韓国の富平高校、漢陽大学と部活動としてプレーしていたのですね。
チャン 富平高校は韓国で一二を争う強豪校です。漢陽大学は何人もプロを輩出していますし、サッカーに集中できる環境でした。スポーツ学部に在籍し、スポーツに関する知識を学んでいました。

——千葉では1年目からレギュラーとして活躍し、プロ入り3年で通算100試合出場を達成しました。セレモニーは町田の選手として、千葉のホームであるフクダ電子アリーナで行われましたが、どんな気持ちでしたか?
チャン ポジションを争う選手たちは皆素晴らしく、誰が出てもおかしくないレベルだったと思います。その中で少しの運がありました。1年目に出場できた経験が翌年に生かされる良い循環になっていったと思います。千葉という思い出の場所で100試合出場のセレモニーをしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。その時の光景は今でも鮮明に覚えています。

——今季から町田でプレーし、レギュラーとして出場を続けています。ここまで印象的な試合やゴールはありますか?
チャン 本当に目の前の一試合一試合を戦っています。ただ、後半アディショナルタイムにゴールを決めたホームの清水エスパルス戦は印象に残っていますね。

——まるでストライカーのようなモーションから、見事な決勝ゴールでした!
チャン FWの経験も少しはありますが、基本的には後ろの選手でした。いろいろなポジションでプレーするイメージトレーニングは常にしてきたので、その想像力がインスピレーションになって役立ったのかなと思います。

——得点数では自己最多の4得点をマークしていますね。
チャン いいボールが転がってくることも多いのですが、それはチームメイトが作ってくれたシチュエーションなので感謝したいと思います。今季の目標は5点に設定していたので、あと1点取りたいです!

——次戦はホーム最終節でツエーゲン金沢と対戦します。どんな試合にしたいですか?
チャン 町田のファン・サポーターの方もたくさん来てくれると思いますので、最後に勝つことができれば一番いいと思います。もちろんそんな簡単にはいきませんが、最後まで隙を見せずに相手を圧倒したいです。自分の役割としては完封して、ゴールも決められたら最高ですね。

——日本でプロサッカー選手となり、ついにトップカテゴリーに挑戦することになります。
チャン 目の前にJ2優勝のチャンスがあることにワクワクしています。まずは今季をしっかりと戦い抜いて、その後にJ1のことを考えたいと思います。J2優勝というタイトルを獲得して、J1に挑んでいきたいです。

——では、最後にファン・サポーターに向けて、メッセージをお願いします。
チャン 必ず優勝します! FC町田ゼルビア、チャン ミンギュへの応援をよろしくお願いします!

サッカーキング

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