WRC:トヨタ、ラリーGB初日は全車トップ10入り。「性能と信頼性の両面で問題なし」

2017年10月27日(金)11時37分 AUTOSPORT web

 10月26日にSS1が行われたWRC世界ラリー選手権第12戦ラリーGB。3台のトヨタ・ヤリスWRCで挑むTOYOTA GAZOO Racing WRTは、ヤリ-マティ・ラトバラが陣営最上位の総合2番手につけた。


 イギリス・ウェールズを中心に行われるグラベル(未舗装)イベントのラリーGB。現地19時からスタートしたSS1は、サービスパークが置かれるディーサイドの西北50kmのエリアにある競馬場内特設コースで行われた。


 このSS1は全長1.49kmと距離が短いため、大きなタイム差がつきにくいステージで、ラトバラは総合首位のセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)と0.4秒差のステージ2位を確保。総合2番手と幸先の良いスタートを決めた。


 チームメイトのエサペッカ・ラッピは1.2秒差の総合6番手、ユホ・ハンニネンは1.3秒差の総合8番手に続き、トヨタは3台揃ってトップ10圏内に食い込んでいる。


「今日はすべてが上手くいった」と語るのはチーフ・エンジニアを務めるトム・フォウラー。


「事前に実りあるテストを行なっていたから、特にセットアップ作業を進める必要はなかったが、パフォーマンスと信頼性の両面において問題がないことを確認できた」


「明日(27日)の朝、SSが始まるまでは、どれくらい競争力があるのか分からないが、少なくとも現時点ではとても自信がある」


 SS1前に行われたシェイクダウンで4番手タイムを記録したラトバラは「シェイクダウンのコースでは、予想していた以上にグリップ力があった。最初の走行ではクルマが少しオーバーステア気味に感じられたけど、微調整を施したところハンドリングは良くなり、クルマにはとても満足している」と語っている。

ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)


「2002年に17才で初めてラリーGB(グレートブリテン)に出場し、今回が16回目の出場となる。何も問題なくラリーを走りきれば、トップ3以内でフィニッシュできるのではと期待しているよ」

ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)


 ハンニネンは「明日は日中のサービスがない長い1日となるから、速さと安定性のバランスをとったアプローチで臨む必要がある」とコメント。


 ラッピも「(27日は)かなり大変な1日となるだろう。直近の2戦は問題なく最後まで走りきることができなかったから、今回はポイント圏内でのフィニッシュを目標に走る」と意気込んだ。


 27日(金)に行われる競技2日目は、ディーサイドから南下したウェールズ中部で3本のSSを2周する構成。ハンニネンがコメントしているように、午前と午後のSSの間にマシンを整備するサービスの時間が設けられていないため、マシントラブルやドライビングミスが普段以上に大きな影響を及ぼすことになる。


 6SS合計の走行距離は119.32km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は514.55kmだ。


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