さらに3つの最新安全装備を加えたベストセラー、2代目『ボルボXC60』が登場

2017年10月27日(金)15時6分 AUTOSPORT web

 ヨーロッパ市場におけるプレミアム・ミッドサイズSUVのセグメントを席巻し、ベストセラーカーとなった初代の後継車として、新たなプラットフォーム「SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)」を採用して生まれ変わった、2代目『ボルボXC60』が登場。この10月16日より発売が開始されている。


 2008年に登場した初代は発売以来、好調な売り上げを記録し、世界累計で100万台以上が生産された大ヒットモデルに成長。欧州でもセグメントNo.1の販売台数を記録する成功作となった。

XC90、S90/V90などに通じるシャープな稜線と曲線で立体的に造形されたデザインに


 その次世代として登場したこの新型『ボルボXC60』は、先にデビューしている90シリーズと同様に、ボルボ渾身の最新モジュールシャシーを採用。すでにエレクトリックメーカーになると宣言し、その前段階では「2リッター4気筒以上の内燃機関は製造しない」と発表しているとおり、パワートレーンも90シリーズにならう形で搭載。


 ガソリンエンジンは2リッター4気筒直噴ターボの“T5”(最高出力254PS、最大トルク350Nm)、同仕様にスーパーチャージャーを追加しツイン過給とした“T6”(最高出力320PS、最大トルク400Nm)。


 クリーンディーゼルは、ガソリンと同排気量で最高2500気圧での燃料噴射を実現するi-ARTコモンレール・ダイレクトインジェクションシステムを採用した“D4”(最高出力190PS、最大トルク400Nm)、そしてプラグインハイブリッドとなる“T8”(最高出力318+87PS、最大トルク400+240Nm)と、豊富なバリエーションが用意された。

エントリーグレードの「D4/T5 AWD Momentum」は599万円ながら、安全装備はほぼ標準となる


 こちらも兄弟の90シリーズ同様、新世代のエクステリアデザインに更新された外観は、『XC90』をコンパクトにし、ディテールを洗練させた機能的かつ美しい仕上げを見せる。


 そしてインテリアはコントラストステッチを施したテイラード・ダッシュボード(InscriptionとR-Designにオプション設定)、スウェーデンの高級ガラスメーカー、オレフォス社製のクリスタルを使用したシフトノブ(T8 Twin Engine AWD Inscription)や、美しい流木からデザインコンセプトを取り入れたという自然な木目のウッドパネルなど、質感の高さはもとより、厳選したマテリアルとスカンジナビアンデザインの組み合わせで、独自の世界観を作り出している。

プラグイン機構はXC90などと同等のセンターバッテリー、前後モーターの「ツインエンジン」システムを採用


 さらにボルボ自慢の先進安全装備も充実。初代『XC60』から日本で初めて完全停止する自動ブレーキ“CITY SAFETY”を導入した歴史を継承し、乗員のみならず車外の歩行者をも守る16種類以上の先進安全・運転支援機能“IntelliSafe(インテリセーフ)”を標準装備。その上、新たに3つのステアリング・サポート機能が新たに標準搭載となった。


 その目玉である“ステアリング・サポート(衝突回避支援機能)”は、従来のCity Safety(シティ・セーフティ)の進化版となり、ブレーキ介入のみでは衝突を避けられない状況で車両、サイクリスト、歩行者、大型動物を検知し、それらへの衝突に対してドライバーが回避行動を取った時点で、ステアリング操作をサポートするため操舵力を補助。場合によっては内輪にブレーキをかけ、50-100km/hの速度域で衝突回避を支援する。

タブレットを縦型に埋め込んだようなセンターディスプレイが特徴の新世代ボルボ・インテリアを踏襲
質感の高いメタルを用いたデコレーション・パネルなど、細部の質感にこだわった上質な仕上げのインテリア


 そして“オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)”では、60-140km/hの速度域において対向車が接近しているときに走行車線から対向車線へ意図しないはみ出しを検知すると、ステアリングを自動で補正。BLIS(ブラインドスポット・インフォメーションシステム)の進化版である“ステアリングアシスト付BLIS(後車衝突回避支援機能付BLIS)”では、他の車両が自車の死角に入っているとき、はみ出しや方向指示器を使用し車線変更しようとして衝突の危険性が高まった場合に、ステアリングを自動で操作し車両を車線内に戻すよう支援する。


 これらステアリング補正の機能が強化されたことに伴い、この『XC60』では自動運転レベル2相当となるアシスト機能を採用。全車速追従機能付ACCを設定した140km/h未満の速度域において、運転支援機能“パイロット・アシスト”を作動させると、わずかなステアリング操作で車線の中央を保持できるよう支援。渋滞中でも機能するため、ストレスフリーな運転環境が実現している。

衝突回避支援機能が追加された「ステアリング・サポート」は、追従走行時の自動運転機能としても活躍する


 その他、直感的な操作が可能なインフォテイメントシステム“SENSUS”は、厳寒の北欧生まれのブランドとして“手袋をしていても操作が可能”な伝統を受け継ぎ、インパネ中央に配置された9インチのセンターディスプレイは、赤外線方式タッチスクリーンを採用。


 Appleの“CarPlay”とGoogleの“Android Auto”にも対応し、さらにスウェーデン発の音楽配信アプリである“Spotify”をはじめとする数多くの車載アプリを搭載している。


 D4、T6パワートレイン搭載モデルの納車は2018年第1四半期以降の予定とされるが、価格は「D4/T5 AWD Momentum」の599万円から、“T8 Twin Engine AWD Inscription”の884万円までとなっている。

東京モーターショー2017に出展された『ボルボXC60』
東京モーターショー2017に出展された『ボルボXC60』


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