進撃の山本由伸 MLBスカウトが漏らした2億ドル超えの大型契約への“唯一の懸念”とは?「成功を収めた選手はいない」

2023年10月28日(土)18時0分 ココカラネクスト

オリックスの大エースとして圧巻の投球を続けてきた山本。米スカウトたちの評価とは?(C)Getty Images

 今季も投手タイトルを“総なめ”にしたオリックスの山本由伸。今オフにポスティングを利用してのメジャー移籍が有力視される右腕には、現地スカウト陣からも熱視線が注がれている。

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 2021年、2022年と続けて沢村賞を手にしてきた山本は今季も圧巻だった。16勝6敗、169奪三振、防御率1.21、勝率.727で、史上初の3年連続投手4冠(最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率)を獲得。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが視察に訪れた9月9日のロッテ戦で2年連続ノーヒットノーランをやってのけるなど、実力を存分に発揮した。

 日本球界では図抜けた存在となった山本。その声価は米球界でも轟いており、メッツやヤンキース、レッドソックス、ドジャースといった名門からの関心が日々報じられている。

 25歳という若さもあり、契約は2億ドル(約300億円)を超えるとも言われている。無論、現場の評価も上々だ。米野球専門の老舗誌『Baseball America』は、「ヤマモトが最も素晴らしいのは成長し続けているところだ」とし、「何度も日本を訪れている」というナショナル・リーグ球団のスカウトによる分析を紹介した。

「今年のヤマモトは偉大な選手になるために一歩前進した。ヤマモトは多くの武器を持っている。パワー、センス、才能……。彼はそれらを上手く生かすことができる。No.2かNo.3の先発投手になるだろう」

 一方で同誌は「唯一の懸念は体格の小ささだ」とも指摘。身長178センチ、80キロの山本の体躯について「ストローマン(170センチ、81キロ)のような例外はあるが、彼のような体つきで長期的な成功を収めた選手はいない」と強調。よりタフな戦いを求められるメジャーリーグにおける懸念材料を記した。

 それでもスカウト陣は体格が大きなビハインドになるとは見ていない。アメリカン・リーグ球団のスカウトは、「(山本のような体格の選手が)それほど多くないので問題となるかもしれないが、彼の投げる球は十分に素晴らしい。それ(体格)が、大きな懸念になることはないのではないか」と一蹴。さらに「ヤマモトの可能性は無限大だ」と語った環太平洋でのスカウト経験があるナ・リーグの関係者は、「怪我もなく、驚くべき程の耐久性もある。彼はビッグマネーを勝ち取ることができる選手だ」と論じている。

 28日に行われる阪神との日本シリーズ開幕戦で先発登板をしている山本。すでに水面下での争奪戦が繰り広げられている彼にどれだけの値打ちが付くのか。メジャー球団との交渉の行方は大いに興味深いものとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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