つば九郎、引退の館山昌平へメッセージ 渡せなかったボードを披露

10月30日(水)7時50分 しらべぇ

つば九郎公式ブログより(画像はつば九郎公式ブログのスクリーンショット)

今シーズン限りで現役を引退した東京ヤクルトスワローズの館山昌平投手。最多勝を獲得するなどスワローズの中心投手として活躍した。そんな彼だが、ある記録を目前にしてマウンドを去っていた。

あと2つ——全盛期の彼であれば1試合あれば十分すぎる記録だった。記録を目前にして去った戦士に球団マスコットのつば九郎は自身のブログを通して別れを告げた。


■最後は打ち取ったが…

館山が目前に控えた記録は1000奪三振だ。館山は引退試合となった9月21日の中日戦では打者1人限定での先発マウンドだった。最後となった大島との対決は二ゴロ。記録達成とはならなかった。

引退会見では1000奪三振に「まったく興味はない」と話している。一軍でも二軍でも常に全力だった。節目の記録にはあえて興味を示さず最後の舞台へと向かった。しかし記録達成を待ちわびていた燕がいたことも忘れてはならない。


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■本当は渡したかった

つば九郎は29日、「きずだらけのおとこ。」とのタイトルでブログを更新。記録が達成されたときに渡される予定だったボードの写真を掲載した。

館山に向けて「ほんとうは〜これわたしたかったな〜」とメッセージ。6月12日の対楽天戦で今シーズン初の先発を務めたとき、そして引退試合となった9月21日にもボードを用意していたという。

「このぼーどは、まぼろしとなってしまった」とつば九郎。名残惜しさが不思議と伝わってくる。そして度重なるケガで9度の手術を行いながら、何度も地獄の底から這い上がってきた不屈の男とのエピソードが綴られた。

■移植する「腱」がない

館山の現役生活は常にケガと隣り合わせだった。報道によるとこれまでに175針の縫い跡が刻まれているという。つば九郎はボロボロの身体で戦い続けた館山を象徴するかのようなエピソードを披露した。

移植手術も繰り返してきた館山はつば九郎に「でもね〜もういしょくする『けん』がないんだよね〜」と話した。限界までメスを入れ、復活の舞台を目指していた証拠といえる。

ほかにも埼玉・戸田にある二軍球場でリハビリに励んでいた姿や神宮球場での復活登板で勝利し、ヒーローインタビューに立ったときの話など近くで見ていたからこそ印象に残る思い出を書いた。


■来季は楽天で

来季からスワローズのユニホームを脱いで東北楽天ゴールデンイーグルスの二軍投手コーチ就任が決まっている。つば九郎としても「ほんとなら、ゆっくりやすんで〜なんだけど」と戦い続けて疲れ切った身体を休ませたかったようだ。

来季からは別のチームになってしまうが「でも、はなれていてもいつでもとまだち(編注:ともだち)ですから!」とエールを送った。最多勝やカムバック賞などスワローズに大きなインパクトを残して去っていった。

ブログには書いていなかったが、いつかは指導者として再びスワローズのユニホームに袖を通すことを望んでいるはずだ。


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(文/しらべぇ編集部・大山 雄也



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