参戦11年目の初王座。WAKO’S大嶋「重圧から解放された。来年以降はリラックスしてレースしたい」/GT500チャンピオン会見

11月3日(日)22時48分 AUTOSPORT web

 11月3日に行われた第8戦もてぎで2019年シーズンのシリーズ戦が終了したスーパーGT。激闘のシーズンを終え、スーパーGT GT500クラスでドライバーズチャンピオンを獲得したWAKO’S 4CR LC500の大嶋和也と山下健太、チームチャンピオンを獲得したLEXUS TEAM KeePer TOM’Sの山田淳監督が、シーズンをふり返るとともにチャンピオン獲得の喜びを語った。


●ドライバーズチャンピオン:大嶋和也/山下健太(WAKO’S 4CR LC500/LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S)

大嶋和也

「とにかくホッとしました。GT500に参戦して11年目のシーズンで、やっとチャンスがきて、それをモノにできてホッとしています。正直、いつ愛想を尽かされてもおかしくないなと思うシーズンもありましたし、結果が残せないときもありました」


「そんななかでも、みんなが僕のことを信じて、ルマンのエースとして走らせてくれたこと、本当に感謝しています。ルマンにきてからずっと(エンジニアだった山田)健二さんと一緒に戦ってきましたけど、健二さんを失って、ここから先どうなっていくのかなと思っていたところに阿部(和也チーフエンジニア)さんが来てくれました。本当に力強く感じましたし、感謝しています」


「(山下)健太も本当にいい仕事をしてくれました。僕自身としては今日の決勝、スタートでの走りに納得いかなかったですけど、その部分をみんなが助けてくれました。本当にうれしいです」


(チャンピオンがかかる最終戦へ挑んだ心境について)

「正直めちゃくちゃ不安でしたよ。できることは全部やろうと思って、しばらくお酒も飲まなかったし、体重も2kg落としました。やれることは全部やりきったし、たまたま家を出る前に見た占いも“ラッキーカラーは青!”となっていて、これはいけるかもと(笑)。ちょっとでも都合のいいことは全部信じて、(気持ちを)盛り上げてきましたけど、正直本当に不安でした」


「7点差あるとはいえ、37号車(KeePer TOM’S LC500)は毎年もてぎで強い。(今回も)非常に手強かったですけど、みんなで力を合わせて(チャンピオンを)獲ることができてよかったです」


「岡山で開幕を迎えたとき、レクサスがこの位置(シリーズチャンピオン)にいるとはまったく思ってもいなかった。諦めたところから、みんなががんばってくれて2戦目から戦えるポテンシャルを手に入れました」


「チームは今年から新しいエンジニアとメカニックで戦ってきましたけど、中盤以降クルマを理解して、よくなってきました。開幕前から絶対に勝ちたいと言っていたタイで勝つことができて、そこから流れが僕たちに向いてきたかなと思います」


「最後の3戦は37号車が本当に手強くて、3戦とも前でゴールされたことは悔しいですけど、本当にチャンピオンを獲れてうれしいです。これで重圧から解放されたので、来年以降はあまり結果のことは気にせずリラックスしてレースしたいなと思います」


山下健太

「僕は後半スティントを担当しましたけど、展開的には非常に厳しかったです。ああいった展開になることは、昨日の予選結果からなんとなく予想していましたけど、実際に目の当たりにすると“ああ、やられた!”と思いましたし、厳しくなるなと思いました」


「でも、36号車(au TOM’S LC500)を抜かないとチャンピオンに手が届かないことは分かっていたし、関口選手のブロックが巧みで強いことも分かっていました。少しでも迷いがあったら抜けないなと思い、強い気持ちでいきました」


「ちょっと強引だったと思うんですけど、最終コーナーを2台並んで曲がるなんてないことですけど、最終戦でチャンピオンもかかっているレースなので、引けないし、まったく引くつもりもありませんでした」


「あそこでいっていなければ多分抜けずにチャンピオンを獲れていなかったと思うので、なんとか抜くことができてホッとしています。1年間支えてくれたチーム、大嶋選手、寿一さんに感謝しています」


「阿部さんも、毎レースいいクルマを作ってくれて非常に乗りやすかった。今日もぶつかったあと、クルマ(の感触)がおかしくなってしまったんです。なんか“ガタガタ”していた(笑)。それでも悪くないペースで走ることができました」


(au TOM’S LC500との攻防について)

「単独同士では抜けないので、前がGT300に詰まったときがチャンス。関口選手がヘアピンでちょうどGT300に詰まったので、ヘアピン立ち上がりはチャンスだなと組み立てていきました」


「ただ結構、関口選手がブロックしてきて。僕が左から仕掛けようとしたら、関口選手も左に振ってきたので、僕は右にいって、なんとかイン側に入りました。ただ、そのあとのブレーキングで止まりきれず、タイヤがロックしてしまって、ぎりぎりコース上にとどまった感じになりました」

2019年のスーパーGT第8戦もてぎ、au TOM’S LC500とバトルを繰り広げたWAKO’S 4CR LC500
2019年のスーパーGT第8戦もてぎ、au TOM’S LC500とバトルを繰り広げたWAKO’S 4CR LC500


「ここでロスしたことで、関口選手にクロスを仕掛けられるような状況で左コーナーへ入っていきました。関口選手も絶対引かないという雰囲気が出ていて、お互いに全開のままで飛び込んで、ぶつかりました」


「とてつもない衝撃でしたよ。外から(マシンを)見たとき、そんなに当たったような(ダメージは)なかったんですけど、ものすごい衝撃でした。(接触後)僕はハンドルを左に切っていたんですけど、ぶつかった勢いで曲がらなくなってしまい、そのまま真っすぐ行ってしまいました」


「今年は本当に難しいシーズンでした。天候がよく変わることもありましたけど、そういったところで全部正しい選択ができていました。それが結果につながっていると思ったので、チームに感謝です」

2019年のGT500チャンピオンを獲得した大嶋和也と山下健太
2019年のGT500チャンピオンを獲得した大嶋和也と山下健太


●チームチャンピオン:LEXUS TEAM KeePer TOM’S

山田淳監督

「昔一緒にやっていた仲間なので、このふたりが隣にいる並びが微妙(笑)。この場に来ることができて光栄です。ドライバー、チームスタッフに感謝しています」


「今シーズンをふり返って、開幕戦から今日までいろいろなレース展開があったと思いますけど、我々にとっては最後に優勝して終われたことはうれしく思っていますし、また来年に向けて頑張れるレースでもありました。また来年、全力で戦って(両方の)チャンピオンを獲りたいと思います」

2019年のGT500チームチャンピオンを獲得したLEXUS TEAM KeePer TOM'Sの山田淳監督
2019年のGT500チームチャンピオンを獲得したLEXUS TEAM KeePer TOM’Sの山田淳監督


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