ワケありトレード2連発!巨人長野「密約」説、西武の「不祥事」交換の背景は

2022年11月3日(木)11時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 何やら、きな臭いトレードが2件も同日に発表されたのは偶然か。

 11月2日、巨人は広島の長野久義外野手(37)を無償トレードで獲得したと発表。また、日本ハム・佐藤龍世内野手(25)と西武・山田遥楓内野手(26)の交換トレードも両球団から発表された。

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 長野は5年ぶりの「出戻り」。19年、巨人にFA移籍した丸佳浩の人的補償として、広島に放出された形だった。長く巨人の中心選手だった長野も、広島移籍後は年間100試合出場したシーズンはなく、近年は代打などでの出場が増えていた。今季は58試合出場で打率.211、3本塁打、15打点だった。

 広島の鈴木清明球団本部長は、今回の経緯について「彼の野球人生を考えてのこと。2度もドラフトを拒否して、巨人を貫いた選手。いつかユニホームを脱ぐとしたら、やっぱり巨人で、とずっと思っていた。体も技術も、今ならまだ来年も働けるだろうと」。夏ごろからトレードを打診し、成立しなければ、来季も契約を結ぶ方針だったと明かした。

 言葉を額面通りに受け取れば、引退や指導者の道など将来を考えた広島の「親心」。だが、広島の外野陣は、メジャーから日本復帰した秋山翔吾の加入で競争が激しく、長野の居場所がなくなっていた可能性は高い。古巣復帰に巨人ファンは歓喜しているが、戦力的に多くを望むのは難しいだろう。

 また巨人では長野がつけていた背番号7が空き番だったことで、一部ファンからは「最初から決まっていた話では?」という『密約説』も浮上。長野と同じような境遇で、巨人の功労者ながら人的補償で西武に移籍した内海哲也の背番号26は、すでに他の選手がつけている。「7番は巨人が長野のために空けて待っていた」と勘ぐられても仕方ないだろう。

 一方、西武と日本ハムの1対1トレードは「不祥事」絡みで、構図としてはわかりやすい。西武山田は9月、自身の妻がチームの中心選手である源田壮亮とその妻である元乃木坂46の衛藤美彩に、SNS上で誹謗(ひぼう)中傷を繰り返していたことが発覚。源田は穏便に済ませるよう願っていたが、西武球団が対処に動いたことが想像できる。

 交換相手の日本ハム佐藤も、西武に「出戻り」になる。西武時代の佐藤は、緊急事態宣言中の20年4月に法定速度を89キロオーバーする時速149キロで車を運転し、懲役3月、執行猶予2年の判決を受けている。翌21年8月、木村文紀外野手と2対2の交換トレード(相手は公文克彦投手と平沼翔太内野手)で日本ハムへ移籍していた。

 北海道出身の佐藤だが日本ハムで振るわず、今季は37試合で打率.115、1本塁打、4打点だった。山田は今季74試合出場で打率.200、0本塁打、9打点。ワケあり2人のトレード成立に、SNSでは「行き場のない『不良債権』を押し付けあった形」という厳しい書き込みもあった。

 プロは結果を出すことでしか、見返すことができない。三者三様、心機一転の活躍に期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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