【タイム結果】2022スーパーGT第8戦もてぎ公式練習/カルソニック ZとリアライズGT-Rが最速タイムを記録

　2022年シーズンのスーパーGT最終戦となる第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』が開幕した。11月5日9時35分から行われた公式練習では、GT500クラスは12号車カルソニック IMPUL Zのベルトラン・バゲット、GT300クラスはリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがそれぞれ最速タイムを記録した。

　全8戦が開催される2022年シーズンのスーパーGTもいよいよ最終戦を迎えた。今季8戦目を迎えた車両はサクセスウエイト（SW）が0kgとなるなか、前戦に引き続きGT500クラスは15台、GT300クラスは27台の、両クラス計42台が出走。雲もあるが晴れのもと、気温14度、路面温度19度、湿度60％と冬らしい寒さのなか、公式練習はスタートを迎えた。

　走行開始から20分の時点で、GT500クラスは1分36秒399をマークした19号車WedsSport ADVAN GR Supraの阪口晴南がトップに浮上。しかし、ランキングトップの3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zの高星明誠が1分36秒391をマーク。阪口を0.008秒上回り暫定首位におどり出る。

　一方、GT300クラスは今季1度もランキングトップを譲らない56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが1分45秒605と、昨年11月初頭に開催された第7戦もてぎの公式予選Q2で名取鉄平が記録したGT300クラスのコースレコードを上回るタイムを早々に上回る。

　その後、セッション中盤は各チームそれぞれ予選、決勝に向けたプログラムを進め、両クラスともにトップタイムは更新されず。セッション開始1時間4分が経過したところで87号車Bamboo Airways ランボルギーニ GT3の松浦孝亮がV字コーナーで単独スピンを喫する場面も、即座にコースに復帰。ただ、87号車はその約7分後にドライブシャフトのトラブルからバックストレートサイドにマシンを止め、これで10時47分にフルコースイエロー（FCY）が導入される。

　FCYは10時49分に解除されると、11時にGT500／GT300クラスの混走が終了され、GT300クラスの10分間の占有走行時間帯を迎えた。

　GT300の各車はウォームアップランを経て、予選シミュレーションを実施。しかし、56号車のトップは変わらず。GT300クラスは56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rがトップを守ったまま公式練習を終えた。2番手に88号車weibo Primez ランボルギーニ GT3。3番手に61号車が続いた。ランキング3位の10号車TANAX GAINER GT-Rは12番手、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTは16番手、65号車LEON PYRAMID AMGは5番手となった。

　続けて11時10分より10分間のGT500占有走行が開始。こちらも残り3分を切ったところから続々とアタックシミュレーションが行われた。

　ランキングトップの3号車がトップのまま終えるかと思われたが、残り46秒のところで12号車カルソニック IMPUL Zのベルトラン・バゲットが1分36秒213で0.178秒、千代を上回りトップを奪ってチェッカー。12号車が公式練習トップでセッションを終えた。

　2番手には最終アタックで1分36秒337を記録した16号車、3番手には3号車が続いた。4番手に19号車が続き、タイトルを争う14号車ENEOS X PRIME GR Supraは10番手、17号車Astemo NSX-GTは11番手、37号車KeePer TOM’S GR Supraは13番手で公式練習を終えている。

　2022年のスーパーGT最終戦／第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』の公式予選はこのあと14時20分から行われる。この予選での結果次第でタイトルへの挑戦権を失う車両もあるだけに、シリーズタイトル争いの大きなターニングポイントとなりそうだ。

■2022スーパーGT第8戦もてぎ GT500公式練習結果（編集部計）

■2022スーパーGT第8戦もてぎ GT300公式練習結果（編集部計）