清水の自動降格決まる…16位は京都で参入プレーオフで残留を目指す

2022年11月5日(土)16時9分 サッカーキング

清水の自動降格が決定…京都はプレーオフで残留目指す [写真]=J.LEAGUE via Getty Images

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 2022シーズンの明治安田生命J1リーグ最終節が5日、各地で行われた。

 前節、ジュビロ磐田のJ2リーグ自動降格が決定したものの、それの残り1枠とJ1参入プレーオフ進出チームが未確定のまま、リーグ戦はいよいよ最終節を迎えた。残留争いに関わる試合は5試合組まれ、それぞれが別のチームとアウェーゲームを戦うことになった。

■札幌vs清水
前節、鹿島アントラーズに敗れ、最終節を前に17位転落の清水エスパルスは、10位北海道コンサドーレ札幌と対戦。清水は勝利することだけが、自動降格回避の最低条件となっている。序盤は、勝つしかない清水が攻める展開。14分のチアゴ・サンタナのヘッドなどでゴールに迫る。しかし41分、一瞬のスキを突かれると、最後はガブリエル・シャビエルにビューティフルゴールを決められ、1点のビハインドに。残留に向け、2得点が必要なシチュエーションに陥った。ただ、49分にベンジャミン・コロリがクロスを供給すると、最後はチアゴ・サンタナが豪快に左足で決め、同点に。チアゴ・サンタナは今季14点目となり、再び得点ランキング単独トップに立つ。さらに51分、相手陣内でボール前を回し、最後は白崎凌兵がスライディングシュートで押し込み、たちまち逆転。この時点で京都を抜き、16位に浮上した。しかしそれも長く続かず、60分に縦パスを受けた青木亮太が、一度は止められたものの、こぼれ球を押し込み、2−2のタイスコアに。清水は再び17位に転落した。それでも諦めない清水は78分、セットプレーの流れから最後はホナウドがプッシュし、再び勝ち越し。これで清水はまた16位に浮上した。だが、86分に札幌がまた同点に追いつく。相手ペナルティーエリア付近でダイレクトプレーを繰り返すと、最後にキム・ゴンヒが沈め、3−3。清水は再び17位へと転落した。追加タイムには青木亮太に逆転ゴールを献上し、万事休す。清水の自動降格が決定した。

■鹿島vsG大阪
33節で磐田との“6ポイントマッチ”を制し、15位に上がったガンバ大阪は、AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得の可能性がある5位鹿島と対戦。G大阪は、勝利すれば自動残留が決まる。前半は鹿島が攻勢をかける展開が多かったものの、バックラインを厚くするG大阪守備陣が得点を許さず。スコアレスで折り返した。後半も展開は変わらず、G大阪は耐える時間が続く。後半追加タイムには、宇佐美貴史が本日初と言って良いチャンスを迎えるが、得点ならず。スコアレスドローで終え、G大阪は勝ち点「1」を加算。他会場の結果で、自動残留をつかみ取った。

■浦和vs福岡
14位のアビスパ福岡は、リカルド・ロドリゲス監督の退任が決まった8位浦和レッズと対戦。自動降格の可能性は無くなっており、勝利すれば無条件で自動残留が決定する。前半のシュート数は5本ずつとスタッツ的には互角の展開。しかし、お互い無得点で前半の45分を終えた。56分、浦和は左から右へショートパスを回していくと、最後は遠目から岩波拓也がスーパーミドルを沈める。福岡は先制を許したが、60分に湯澤聖人のクロスからフアンマがヘッドで決め、すぐに同点に追いついた。試合はこのまま引き分けに終わり、他会場の結果で自動残留が決まった。

■柏vs湘南
13位湘南ベルマーレは、7位の柏レイソルと激突。福岡と同じく、自動降格の可能性は消滅しており、引き分け以上で他会場の結果に関係無く、自動残留決定になる。その湘南は41分に“エース”町野修斗がゴール。素晴らしいコントロールショットを沈め、残留に向けて先制に成功した。なお、このゴールで町野は得点ランキングトップに並んだ。勢いに乗る湘南は、後半開始直後にも追加点。柏のキックオフをタリクがハイプレス。奪ったボールを最後は古巣対戦の瀬川祐輔が得点し、リードは2点。自動残留に向けて大きく前進した。だが、54分に柏も反撃。流れるようなパス回しから、小屋松知哉が最後は頭で押し込み、1点を返した。だが、湘南もこれ以上の得点は許さず、試合は1−2で終了。湘南はヴィッセル神戸を追い抜き、12位でシーズンをフィニッシュした。

■磐田vs京都
前節の引き分けで、16位に転落した京都サンガF.C.は、最下位の決まった磐田と対戦。勝利し、他会場の結果を待ちたいところ。京都は8本のシュートを放ったものの、得点には結びつかず。0−0で45分を終えている。なお、前半終了時点で京都は16位のまま。自動残留には後半の45分間で得点が必要になる。しかし、後半開始早々に清水が逆転に成功したため、京都は17位に転落。チョウ・キジェ監督は3選手を投入し、得点を狙いにいく姿勢を示した。札幌ドームの試合展開に左右される展開となったが、清水の敗戦により、自動降格は回避。13日の参入プレーオフへ進む。

この5試合の結果、J2リーグ自動降格の残り1枠は清水に決定。6日に行われるロアッソ熊本vsモンテディオ山形の勝者と戦うことになる、J1参入プレーオフには京都が出場する。

残留争いに関わっていた13位以下の順位表は以下の通り。16位の京都が出場するJ1参入プレーオフは、「会場」で開催され、11月13日13時05分キックオフ予定となっている。

■順位表
※左から、順位、チーム(勝ち点、得失点差)
※湘南は41ポイント、得失点差-8の12位でフィニッシュ。
13 神戸(40、-4)
14 福岡(38、-9)
15 G大阪(37、-11)
_____J1参入プレーオフ出場_____
16 京都(36、-8)
_____J2リーグ自動降格_____
17 清水(33、-10)
18 磐田(30、-25)

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