レッドブルF1代表、最後尾から追い上げ5位入賞のアルボンを絶賛「16回もオーバーテイクをした」
2019年11月6日(水)18時26分 AUTOSPORT web
レッドブル・ホンダのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1第19戦アメリカGPの決勝レースで印象的な走りを見せ、一時は最後尾を走りながらも5位に入賞したアレクサンダー・アルボンを絶賛している。
アメリカGPの決勝レースを6番手からスタートしたアルボンは、トラブルなく1コーナーに向かった。ところが1コーナーの出口では、左にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、右にカルロス・サインツJr.(マクラーレン)と、アルボンは2台に挟まれてしまった。
アルボンはサインツJr.と接触し、その影響で両者はコース外へ。2台ともコースへ復帰したものの、アルボンはピットインを余儀なくされ、フロントウイングを交換して最後尾で隊列に戻った。
しかしその後のスティントでは巧みな走りでポジションを上げ、最終的にはまさにその走りにふさわしい5位に入賞。アルボンは見事ドライバー・オブ・ザ・デイに選ばれた。
「アレックス(アルボンの愛称)は素晴らしい仕事をした」とホーナーは語った。
「1コーナーでは不運で、彼は挟み撃ちの状態になってしまった。結局3ストップ作戦を採り、彼は上位に戻ってきた」
「彼は3回ほどカルロス・サインツJr.を抜いたと思う。今回は(トータルで)15回か16回のオーバーテイクをしただろうね!」
「力強いリカバリーだった。あなた方は、彼が(F1で)1年目だということを忘れているだろう。これまでの成長には本当に励まされている。彼にとってもポジティブな日だ」
結局1コーナーでのサインツJr.との接触は、レーシングインシデントと判定された。フロントウイングを交換したアルボンだったが、彼はそのほかにもマシンのフロアにダメージを負っていた。
「僕たちはいいスタートを切った。ソフトタイヤを履いていたから、もちろんそれが役に立った」とアルボンは話した。
「ターン1の出口で、イン側にシャルルがいるのが見えた。基本的には、僕はできる限りシャルルに近づこうとした。というのもあのコーナーのアウト側でもっといいドライビングができそうだとわかっていたからね」
「僕はシャルルが(バルテリ)ボッタスの通ったアウト-インのラインを通ると予想していた。でも彼はそのラインを通らなかった。それで僕は挟まれてしまったのだと思う」
「誰にも責任はない。僕たちはフロントウイングにいくらかダメージを負い、フロアにもダメージがあった。僕は『さあ、今日は長い1日になりそうだ』という感じだったよ」