3戦連続ポール獲得のマルティン「タイムアタック以上にペースに満足」/MotoGP第20戦バレンシアGP予選トップ3コメント

2022年11月6日(日)6時30分 AUTOSPORT web

 MotoGP第20戦バレンシアGPの予選がスペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われ、MotoGPクラスでフロントロウを獲得したホルヘ・マルティン(プリーマ・プラマック・レーシング)、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)、ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が会見に出席。予選日を振り返り、2022年シーズン最終戦の決勝レースに向けた展望を語った。


■ホルヘ・マルティン(プリーマ・プラマック・レーシング)/予選:ポールポジション


「今日、ポールポジションを獲得できてとてもうれしい。ここバレンシアでのポールポジション獲得は特別だ。ファンのみんながいるし、こういう結果を出すことはいつでもうれしいものだよね。午前中はタイムアタックでものすごくひどい状態だと感じていた。だから当然、ポールポジションを獲得するなんて思っていなかったけど、トライして獲得したんだ」


「タイムアタック以上に満足しているのはペースについてなんだけどね。とはいえ、すごくいいラップだったよ。1分29秒6はすごく速いタイムだ。2回目のコースインのときにもう少しタイムを詰めるチャンスがあったんだけど、2、3回リヤタイヤが滑って、無理だった。でも、満足しているし明日に向けて準備はできているよ」


「明日はきっとタフなレースになるだろうね。もちろん、(転倒リタイアに終わった)マレーシアのミスから学んだよ。頑張ったけど、大きなミスをしてしまった。でも、それはそれだ。明日はまた違った話になるだろう。というのも、多くのライダーが優勝争いができるペースがあると思っているからだ。優勝争いにトライするけど、表彰台でもシーズンの締めくくりとしてはとてもうれしい。ベストを尽くすよ。僕たちにはそのポテンシャルがあると思う」


「過去6年のうち5度、僕はここで表彰台を獲得したり優勝したりしてきた。いいパフォーマンスだ。マルク(・マルケス)と(ジャック・)ミラーはすごくいいペースがあるし、(ヨハン・)ザルコ、アレイシ(・エスパルガロ)、ファビオ(・クアルタラロ)、ペッコ(フランセスコ・バニャイア)は強い。たくさんのライダーが優勝争いをする可能性があると思う。リヤタイヤの決断は難しいだろうね。はっきりはしているんだけど、別のタイヤで行くかもしれない」


■マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)/予選:2番手


「タフな週末だったよ。月曜日から具合が悪くて、いつもみたいに元気じゃなかったからね。でもここは僕のホームグランプリ。全力を尽くしている。昨日はリズムに乗るために、そしてホンダで限界を探るためにかなりリスクを負った。今日は1分29秒台を期待していたけど、2セット目のタイヤは最初のものよりかなりよくて、速く走ることができたんだ。明日は表彰台を獲得したい」


「表彰台を獲得したいなら、1列目もしくは2列目からスタートすることはとても重要なんだ。だから、(予選結果について)すごく満足しているんだ。今日は目標を達成した。明日はもしフィーリングがよければ、リスクを負ってレースを楽しむときだ」


「フィジカルコンディションについてはすごく満足しているよ。戻ってきたときの目標は、全てのレースで右腕をよくすることだったからなんだ。家で1週間過ごして、今週は通常のかたちで走っている。まだ違うライディングスタイルになることもあるけど、以前と同じではないんだ。でもラップタイムは上がっている。うまく走れているんだ」


「それに、ホンダもフロントのフィーリングを改善しようとかなり取り組んでくれている。速く走れてはいるけど、全てのラップでコントロールできているようには感じない。明日はアタックするときだ。リスクを冒せば、その結果が思うようなものではないこともある。でも僕には失うものはない。だから表彰台に上がるためにマネジメントしたい」


「今季は僕にとってすごく難しいシーズンだった。でも、正しい選択をしたと思う。シーズン序盤は、かなり苦戦していた。そして今、ここ数戦でいつもフロントロウからスタートしているし、スピードもある。ただ、速さがあるのは1ラップだけなんだ」


「レースディスタンスについてはまだ、今後に向けて改善していかないといけない。ラップタイムを出すために、まだバイクと格闘していて、ちょっと苦しんでいるからね。でも最も重要なことは、スピードがあるということだ。明日、いい形で2022年シーズンを締めくくることは、2023年の最高のスタートになる。明日も大事だけど、すごく大事なのは、新しいバイクを試し、一歩を踏み出す火曜日だ。来年、チャンピオン争いがしたいのなら、この冬に改善しなければならないからね」


■ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)/予選:3番手


「マルクが言ったように、ここでは前の2列目までを獲得することがすごく大事なんだ。スピードの差があっても、簡単に抜けるサーキットじゃないからね。だから、最初のタイヤで1分29秒8が出てすごくうれしかったよ。最高のラップというわけではなく、まだタイムを詰められると感じていた」


「2セット目のタイヤでは全てをかけていた。たぶん、少し行きすぎたんだね。2コーナーを通過できなかった。ここまで素晴らしい週末になっているよ。いいペースで走れている。ここ数週間は素晴らしい結果ではなかったけど、戻ってくることができた。調子がよかったんだけど、日本GPから予選で少し、苦戦していた。だからフロントロウに戻ってこられてよかったよ。明日は長いだろうけど、楽しいレースになるといいね」


「(「明日のレースでは上位でチェッカーを受けられる?」との質問に)そう思うよ。フリー走行4回目では、20周を走った。ペースはいい、バイクを自由に走らせることができて、うれしいよ。MotoGPバイクを走らせることは簡単じゃないから楽にタイムが出るとは言わないけど、ほかのサーキットよりもタイムが出ている。そのリズムで仕事をして、理解し、データを得ることができるように感じている。今日、僕にとってはフロントロウ獲得以外では、それが最も重要なことだった。明日のレースに向けては、間違いなくいい状態だと思う。でも、マルクはいい走りをしているし、ホルヘはここで速い」


「(ドゥカティでのラストレースについて)特別な週末になっているよ。マルクが言ったように、プレッシャーはないし、僕は失うものもない。できることを精いっぱいやるだけなんだ。でも、今週末は素晴らしい週末になっているよ。チームに別れを言ったり。キャリアの中で大きな部分を占めているし、MotoGPバイクの乗り方を学ぶのに、大きな経験になっている。僕の成功はドゥカティにあったんだ。この5年間、僕にとって最高のホームだった。それが終わってしまうのは悲しいことだよ」


「でも、同時に、新たな出発にとても興奮しているんだ。(明日のレースで優勝してバニャイアがチャンピオンになるという)特別な形で別れを告げることができれば、素晴らしいだろうね。といっても、明日のレースは27周もあるから、集中してうまくまとめたいね」

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