【福岡vs横浜FCプレビュー】2017年以来の同カード勝利を目指す福岡…逆転残留へひとつも落とせない横浜FC

2021年11月6日(土)20時49分 サッカーキング

[写真]=清原茂樹、兼子愼一郎

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■アビスパ福岡 3試合連続の3バック採用はあるか。指揮官の選択に要注目



【プラス材料】
 第33節の北海道コンサドーレ札幌戦、前節の大分トリニータ戦と3バックの相手に対して、2試合連続で「3−4−2−1」を採用した理由について、長谷部茂利監督は「攻撃力の高い相手から勝ち点3を取るために判断した」と答えた。連敗後の札幌戦はスコアレスドロー、4日前の大分戦はFWジョン・マリのゴールで勝利。勝敗だけでなく、その両試合で無失点だったことはチームにとっての収穫だろう。

「いかに失点をしないか」ということを重要視するアビスパ福岡は、34試合を終えて34失点と1試合の平均失点数を「1」に持ち直した。さらに大分戦の勝利で、今季の目標に掲げていた勝ち点50をクリア。すでに残留も決定しており、来季に向けたチャレンジができるという点もプラス材料になるか。

【マイナス材料】
 横浜FCに対しても3バックを採用するかどうか。

「センターバックが3人いれば(守備で)中央は堅くなるが、2トップに比べると攻撃力は落ちる」とメリット・デメリットを話した長谷部監督。大分戦はクロスからJ・マリの身体能力を生かしたゴールで逃げきったが、攻撃のコンビネーションには物足りなさもあった。さらに残留を懸けた大分の勢いに押されて「失点してもおかしくない場面もあった」と振り返っており、先制できずに時間が経過していたら、勝ち点3は大分に転がっていたかもしれない。そういった点では後がない横浜FCも、福岡にとってはやりにくい相手だ。横浜FCに対してのメリット・デメリットを長谷部監督がどう判断するか。

 今季リーグ戦29試合に出場して5得点を挙げているFW山岸祐也の負傷も心配なところだ。

文:新甫條利子

■横浜FC カウンター攻撃以外のゴールをこじ開ける方法を見出せるか



【プラス材料】
 本音を言えば前節のサガン鳥栖戦は勝ち点3が欲しかった試合ではあるが、最低限の勝ち点1を手にできたことはポジティブに捉えるべきだ。残留争いをしている他のチームたちがほとんど敗れている中、わずかながら勝ち点差を詰められたことは、残り4試合での逆転残留につながるはずだ。

 また、スコアレスドローに終わったものの、横浜FCが無失点に抑えたのは10試合ぶりのこと。8月14日に行われた第24節のベガルタ仙台戦以来、約3カ月ぶりにクリーンシートを達成した。ここ数試合は1トップのFWサウロ・ミネイロを起点としたカウンターが武器となり、ゴールを奪えるようになってきているだけに、守備が安定してくればより勝ち点3は近くなってくる。

【マイナス材料】
 このタイミングでの連戦は、チーム事情を考えると厳しいことが明白だ。決して選手層が厚いわけではない中、中3日で移動を含めたアウェイゲームを戦うため、トレーニングやリカバリー、ミーティングなど準備を徹底したい。

 カウンター攻撃が主体の今のチームスタイルの中で、組織的な守備でゴール前を固めてくるアビスパ福岡をどう崩すかがひとつのポイントになりそうだ。スペースを消された中でどのような攻略法を描いて臨むのか。勝ち点3を得るために、ゴールは絶対に必要だ。

 残り4試合で残留圏内の16位とは勝ち点「6」差。厳しい状況にあることは変わらない。仮にこの試合で横浜FCが敗れ、残留争いのライバルチームが勝ち点を積み上げてしまえば、次節にも降格の可能性が高まってしまう。それだけに、何としてでも勝ち点を持って帰ってきたい。

文:totoONE編集部

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