フォーミュラE:2019年末参戦のメルセデス、半導体大手オン・セミコンダクターと技術協力

2018年11月7日(水)14時12分 AUTOSPORT web

 2019年末開幕の第6シーズンからABBフォーミュラE選手権へワークス参戦するメルセデスは、次世代電動パワートレイン開発のため、オン・セミコンダクターと協力関係を構築した。


 2018年シーズン限りでDTMドイツツーリングカー選手権での活動を終了したメルセデスは、2019/20年の第6シーズンから電動フォーミュラで争われるフォーミュラEに参戦を開始する。


 オン・セミコンダクターはアメリカ・アリゾナ州フェニックスに本社を構える大手半導体メーカー。アメリカや日本、中国、ベルギーなどに製造拠点があり、全世界で約3万5000人以上の従業員を抱えるグローバル企業だ。


 メルセデスとはF1マシンに搭載される回生システム(ERC)に関して、すでに協力関係にあり、今回はその関係がフォーミュラEにも拡張されたことになる。


 メルセデスのフォーミュラE参戦チームである『メルセデスEQフォーミュラEチーム』は、オン・セミコンダクターと協力して、高いパフォーマンスと効率性を兼ね備えた次世代電動パワートレインの開発を行っていく。


「フォーミュラEマシンは走行中、大量の電力を使用したり回生したりしている。そのため単純に電気のことだけ考えていればいいわけではないんだ」と語るのはオン・セミコンダクターのグローバル・ソリューション・エンジニアリング部門をまとめるデイブ・プリスカ。


「我々が有する機械技術と電気工学にまたがる包括的な専門スキルは次世代電気自動車に革新的なソリューションをもたらすだろう。電気自動車技術の進歩に向けて、我々の専門知識を活用して、メルセデスとともに働くことを楽しみにしているよ」


 メルセデスEQフォーミュラEチームは、2019/20年のフォーミュラE第6シーズンに2台体制で参戦するべく、水面下で車両や技術開発をスタートさせているという。


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