スズキ、ラストで優勝果たすも河内健「撤退は非常に残念」、佐原伸一「チームの解散は本当に寂しい」/MotoGP

2022年11月7日(月)17時30分 AUTOSPORT web

 11月6日、スペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われた2022年MotoGP第20戦バレンシアGP決勝でアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が優勝を飾った。しかし、スズキは勝てる体制ではあるが今季限りでMotoGPから撤退する。


 ラストレースで優勝を果たしたこと、2022年限りでの撤退、そしてファンへの感謝をスズキのスタッフ陣3名がコメントしている。

チーム・スズキ・エクスター/2022MotoGP第20戦バレンシアGP


■佐原伸一(MotoGPプロジェクトリーダー)
「2022年11月6日は今シーズン最終戦であると同時に、チームスズキエクスターにとって最後のMotoGPレースとなりました。2012年から2014年まで3年間の休止期間を経て2015年にMotoGPに復帰し、2016年にはイギリスGPで復帰後初優勝、2020年にはシリーズチャンピオン獲得と、まさに再起を果たすことができたのは、応援いただいたファンの皆さんの支えがあったからであると思っています。そして、このプロジェクトを共に作り上げ戦ってきた仲間にも感謝の言葉しかありません。ライダー、レース現場のスタッフ、浜松の開発陣も含めて、ファミリーという言葉が最も相応しいチームであったという自信と誇りを持っています」


「レース撤退に伴いこのチームが解散してしまうのは本当に寂しいことです。私自身、最終戦は泣かないつもりでいましたが、レースが終わりこのファミリーとの別れが現実のものになったときには、熱くこみ上げるものを止められませんでした。このプロジェクトの関係者それぞれが新しい未来に向かって力強く進んでくれることを望んでいます。最後にチームを応援してくださったファンの皆さんにお願いです。どうかこれからもMotoGPを観て、好きなライダーやチームを応援して盛り上げて下さい。本当にありがとうございました」


■リビオ・スッポ(チームマネージャー)
「これ以上、なにを望むことがあるでしょうか。もしもあるならば、2人がともに表彰台に登ることくらいだっただろう。アレックスは今回もやってくれた。我々のマシンの、そして彼自身のポテンシャルを見事に証明してくれた。そしてジョアンも本当に頑張ってくれた。私が過ごしたスズキでの時間はとても短いものだったが、非常に内容の濃いものだった。象徴的なブランド、そして素晴らしい人々と一緒にこのマシンを走らせたことは私にとって大きな喜びだった。本当にありがとうございました」


■河内健(テクニカルマネージャー)
「最後のレースで優勝という素晴らしい結果で有終の美を飾ることができました。撤退が決定されてからも諦めずに頑張ってくれたライダー、チーム、そして日本で開発してくれたみんなの努力の賜物だと思います。フィリップアイランドで優勝した時も言いましたが、今日の優勝で我々はまだまだ十分コンペティティブであることを証明できたと思います。撤退しなければいけないことは非常に残念でなりませんが、今まで応援してくださった皆さん、そしてこのプロジェクトに関わってくださった全ての皆さんに改めてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました」

スペシャルヘルメットで挑んだジョアン・ミルとアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)/2022MotoGP第20戦バレンシアGP
チーム・スズキ・エクスターのGSX-RR/2022MotoGP第20戦バレンシアGP
表彰台に上ったリビオ・スッポ(チーム・スズキ・エクスター)/2022MotoGP第20戦バレンシアGP
チーム・スズキ・エクスター/2022MotoGP第20戦バレンシアGP

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