ウェザーテック、プチ・ル・マンでは2台体制に。マコウィッキらポルシェドライバーが搭乗/IMSA

2021年11月9日(火)17時59分 AUTOSPORT web

 ウェザーテック・レーシングは11月11〜13日、ロード・アトランタで開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権最終戦プチ・ル・マンに、2台体制でエントリーすることを決定し、追加の97号車をドライブするポルシェのスタードライバー、ケビン・エストーレ、ミカエル・クリステンセン、フレデリック・マコウィッキのラインアップを完成させた。


 プロトン・コンペティションが運営するウェザーテック・レーシングは、“ミシュラン・エンデュランスカップ”にも組み込まれているシーズンエンドイベントに、2台のポルシェ911 RSR-19を送り込む。


 北米耐久シリーズのGTLMクラスにフルシーズンエントリーしている同チームは今回、レギュラー組の79号車に加え、97号車を用意。このクルマでは2018/19年WEC“スーパーシーズン”チャンピオンで、今年のニュルブルクリンク24時間レースの勝者でもあるエストーレとクリステンセン、さらにプチ・ル・マンで2度の優勝経験を持ち、ディフェンディングウイナーとして今週末のレースを迎えるマコウィッキが初めてGTLMクラスでステアリングをシェアする予定だ。


 一方、1台目のポルシェはクーパー・マクニールとマシュー・ジャミネ、マット・キャンベルという布陣で、ロード・アトランタで行われるGTLMクラスの最後を飾る10時間レースに挑む。


「ポルシェと一緒にIMSA GTLMクラスにきちんとした見送りをしたいと思ったんだ」と語るのは、チームの牽引役であるマクニール。


「ポルシェはこのクラスの創設以来、一貫してシリーズを戦ってきた」


「今回、2台のマシンを投入したことにより(コルベットとBMWを合わせて)フィールドには6台のマシンが揃うことになる。その中で僕たちウェザーテックの2台ポルシェが、13日(土)22時10分にチェッカーが振られたときに活躍していることを期待している」


 エストーレとクリステンセンは近年、強力なペアとして知られているが、エストレとマコウィッキが同じレースカーを共有するのは、今年のプチ・ル・マンが初めてとなる。


「プチ・ル・マンで、フレッド(マコウィッキ)とミカエル(・クリステンセン)と一緒に戦えることをうれしく思う」と、WEC世界耐久選手権第6戦バーレーンで2位に終わった後、アメリカに渡ってきたエストーレは語った。


「僕はミカエルとは何度も一緒にドライブしてきた。そして僕らはともに多くの成功を収めたんだ。フレッドとクルマをシェアするのはこれが初めてなので、それは興味深いものになるだろう」


「僕にとってこれが2回目のプチ・ル・マンになる。最初は2014年で、あまりうまくいかなかった。今回は(うまくいくことを)楽しみにしているよ」

ミカエル・クリステンセン(左)とケビン・エストーレ(中央)


■自身3度目の優勝が懸かるレースを「楽しみにしている」とマコウィッキ


 マコウィッキは、「プチ・ル・マンは、シーズンの中でもとくに特別なレースのひとつだ」と付け加えた。


「いつもビッグファイトになる。GTLMでは過去2回優勝していて、2020年と初めて出場した2018年だ。週末もこれを繰り返したいと思っているよ」


「GTLMラストレースを走ることも特別なことだ。BMWやコルベットとの競争レベルは高くなるだろう。レースを楽しみにしている」


 5年ぶりにGTLMクラスでプチ・ル・マンに挑むクリステンセンは、アレグラ・モータースポーツからGTDクラスに参戦した2017年以来の出場となり、これまでの最高リザルトはクラス2位。これは2014年にポルシェがワン・ツー・フィニッシュを飾ったときのものだ。


「ロード・アトランタ(のコース幅)は狭く、高速で慌ただしいレースになる」とクリステンセン。


「人々はレースに興奮し、野心的になっているため、コース上では度々混乱が起きる。このようなトラブルに巻き込まれないように注意しながら、レース終盤の優勝争いに備えなければならないんだ」

プチ・ル・マンで通算3勝目を狙うフレデリック・マコウィッキ
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第8戦ロード・アメリカで優勝した79号車ポルシェ911 RSR-19(クーパー・マクニール/マット・キャンベル組)

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