帰らないで!J2で活躍する期限付き移籍中の選手10傑【2023】

2023年11月10日(金)12時40分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

2023明治安田生命J2リーグもいよいよ残り1試合となった。町田ゼルビアの初優勝と初昇格、ツエーゲン金沢と大宮アルディージャのJ3降格圏入りが決定。しかし、残り1枠の自動昇格圏(2位)争いと大混戦のプレーオフ圏争いが続いており、ファンやサポーターにとってまだまだ楽しくも怖い週末が続く。そんなJ2で、今季期限付き移籍中の選手たちが躍動している。


ここでは、来季以降も残ってほしいと思うほどの活躍を見せている選手を10名紹介していく。




FW藤尾翔太(セレッソ大阪所属時)写真:Getty Images

藤尾翔太(町田ゼルビア)


セレッソ大阪から3月に町田ゼルビアへ加入したFW藤尾翔太。パリ五輪代表候補でもあり、何より結果が求められるシーズンだったが、町田への移籍は藤尾自身にとっても大きな価値があるものとなっている。加入当初こそ出場時間が限られたものの、FWエリキが第31節の清水エスパルス戦で負傷離脱する前後辺りからはゴール前で存在感を発揮。ここまで8ゴールを挙げる活躍で町田の初昇格と初優勝に貢献してきた。期限満了に伴いC大阪へ帰ることが既定路線だが、間違いなく町田のファンやサポーターにとって特別な選手となったはずだ。




町田ゼルビア FW荒木駿太 写真:Getty Images

荒木駿太(町田ゼルビア)


サガン鳥栖から期限付き移籍中のFW荒木駿太。彼も間違いなく町田のJ1昇格とJ2優勝に貢献した選手の1人だ。シーズン序盤には3試合連続となる途中出場からのゴールをマーク。以降もサブスタートが多かったが、ゴールはもちろん持ち前の豊富な運動量で強度の高い町田の守備も支えてきた。FWエリキ不在の影響もあってか徐々に町田の中で存在感を高めてきただけに、期限満了が迫ることを寂しく思うファンやサポーターも多いのではないだろうか。




東京ヴェルディ MF中原輝 写真:Getty Images

中原輝(東京ヴェルディ)


夏にセレッソ大阪から加入したMF中原輝。途中加入にも関わらず、早い段階でチームに順応しここまで4ゴール4アシストと結果を残している。右サイドを主戦場に、アイデア溢れるパスと精度の高いクロスでチャンスを作りだしているほか、突破力にも優れていることからアタッキングサードでボールを持てばどんなプレー選択をするのか楽しませてくれる選手だ。残り1試合、自動昇格圏も見えている状況で中原のチャンスメイクは不可欠。もちろん今季の結果に関わらずそのままチームに残留してほしい存在であることも間違いない。




東京ヴェルディ FW染野唯月 写真:Getty Images

染野唯月(東京ヴェルディ)


2年連続で東京ヴェルディへの期限付き移籍となったFW染野唯月。今季は所属元である鹿島アントラーズでシーズンをスタートさせたが、怪我もあり残念ながら思うように活躍できずにいた。しかし、夏に東京Vへ加入するといきなりゴールをマーク。そこから得点を重ね、今では6ゴールとチームトップの得点数で攻撃を牽引する存在となっている。昨季と同様、J2で見せているパフォーマンスを見れば鹿島が手放す可能性は極めて低い。だが、途中加入ながら抜群の存在感を見せるストライカーをなんとか引き止めたいとも思うのもまた当然と言えるのではないだろうか。




ジェフユナイテッド市原・千葉 FW田中和樹 写真:Getty Images

田中和樹(ジェフユナイテッド市原・千葉)


京都サンガからジェフユナイテッド市原・千葉へ期限付き移籍中のFW田中和樹。15年ぶりのJ1復帰を狙う千葉で、その攻撃への貢献度は高く評価されていることだろう。右サイドを主戦場に鋭いドリブルが大きな魅力。2ゴール4アシストと数字も残して上位進出の立役者となっている。すでにプレーオフ進出を決定させた千葉。悲願のJ1昇格に向けて、田中のチャンスメイクそしてゴールに懸かる期待はますます膨らむに違いない。


V・ファーレン長崎 GK波多野豪 写真:Getty Images

波多野豪(V・ファーレン長崎)


FC東京から期限付きでV・ファーレン長崎へ移籍中のGK波多野豪。ここまで全試合にスタメンフル出場を果たしており、安定した働きでチームを支えている。高いセービング力はJ1で見せていたものと変わらず、プレーオフ圏を争うチームにとって頼れる守護神であることは間違いない。所属元であるFC東京では、正GKとして君臨していたGKヤクブ・スウォビィクに加え若いGK野澤大志ブランドンも成長著しく守護神の座を争っている。両GKの去就にもよるが、波多野にとって所属元に戻ることは再び激しいポジション争いに加わることを意味する。長崎にとっても、1年間ゴールを任せた守護神を失うことは怖いだけに、ぜひともチームに残したい存在と言えよう。




DF阿部海大(ファジアーノ岡山所属時)写真:Getty Images

阿部海大(ブラウブリッツ秋田)


現在13位と昨年とほぼ同じ順位でシーズンを終えようとしているブラウブリッツ秋田。リーグ最下位の得点数ながらこの順位に居られることは守備陣の貢献によるところが大きい。そんな堅守の一角を担ってきたのが、ファジアーノ岡山から期限付き移籍中のDF阿部海大だ。高さ、強さ、速さを兼ね備え、タイプの異なる特徴的なJ2のFW勢を相手に高いパフォーマンスを発揮して秋田の守備を支えてきた。35試合と多くの出場機会を得ていることからも、阿部に対する信頼の高さがうかがえる。去就によっては来季、守備の要を1つ失うことを覚悟しなければならないだろう。




FW森海渡(柏レイソル所属時)写真:Getty Images

森海渡(徳島ヴォルティス)


今2023シーズン序盤、開幕から11戦未勝利と大幅に出遅れた徳島ヴォルティス。そこからなんとか持ち直し、J2残留を確定させている。そんな苦難のチームを救う活躍を見せたのがFW森海渡だ。シーズン序盤こそ出場機会が限られたものの、第10節からスタメンに定着するとここまでチームトップの12ゴールをマーク。高い決定力でチームを支えてきた。所属元である柏レイソルは現在残留争いの只中にある。FW細谷真大への負担も大きいことから、頼れるFWはすぐにでも欲しいところだ。徳島としては、来季再びJ1復帰を狙うためにも手放したくない選手だが、柏がすでに得点源の1つとして考えていても不思議はない。それほどまでに、今シーズン森が見せているパフォーマンスは高く評価できる。




水戸ホーリーホック 写真:Getty Images

小原基樹(水戸ホーリーホック)


夏には10戦無敗と好調さを見せ、一時は順位を上げた今2023シーズンの水戸ホーリーホック。終盤戦に入り失速しているが、サンフレッチェ広島から期限付き移籍中のMF小原基樹は攻撃への高い貢献を示している。サイドでは巧みなドリブルと正確なクロスでチャンスを演出し、中央付近では背後を狙う動きや強烈なミドルシュートを披露。6ゴール4アシストと10得点に絡む活躍を見せている。昨年は大卒ルーキーながらJ3で躍動し、今季はJ2で見事な働きを見せている小原。来季はついに広島でJ1デビューとなるのか、去就の気になる選手の1人だ。




MF武田英寿(浦和レッズ所属時)写真:Getty Images

武田英寿(水戸ホーリーホック)


浦和レッズから水戸ホーリーホックへ期限付き移籍中のMF武田英寿。リーグ戦終盤、連敗が重なり17位と苦しむ水戸で、今季ここまで9つのアシストをマークしてチームの攻撃を牽引してきた。流れの中のクロスやセットプレーなど、キック精度の高さを随所に見せて数多くのチャンスを創出。また、第9節の徳島ヴォルティス戦では、目の覚めるような鮮やかなボレーで印象的なゴールもマークしている(2-0)。多くのゴールに絡んでいるだけに、期限満了に伴い手放すには惜しい選手であることは間違いない。

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