長友だけじゃない!まだまだ日本代表での活躍を見込めるベテラン国内組3選

2024年11月12日(火)18時0分 FOOTBALL TRIBE

昌子源(左)宇佐美貴史(中)大迫勇也(右)写真:Getty Images

日本サッカー協会(JFA)は10月7日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選のインドネシア戦(11月15日)と中国戦(11月19日)に臨む日本代表メンバー27名を発表した。日本代表はここまで、最終予選を3勝1分と無敗で進んでおり、次戦もさらに本大会に近づく結果が期待される。


今回の招集メンバーには怪我の影響もありFW上田綺世(フェイエノールト)が外れ、代わってFW古橋享梧(セルティック)が久々の代表復帰を果たした。また、藤田譲瑠チマ(シント=トロイデンVV)らパリ五輪組にも引き続き声がかかっている。


そのほか、FC東京で活躍を続けるベテランDF長友佑都も招集され続けている。過去のアジア予選の戦いを知り国内外ともに経験豊富な長友は、ピッチの中でなくともその影響力を大いに発揮していることだろう。しかし、国内の各クラブに所属するベテラン選手の中にも、代表での経験を持ち今なおチームに欠かせないと言えるほどの活躍を見せる選手が多くいる。ここでは、現在の代表でも大いに活躍が期待できるベテラン選手を3名紹介していく。




大迫勇也 写真:Getty Images

大迫勇也(ヴィッセル神戸)


2021年夏よりヴィッセル神戸で活躍を続けるFW大迫勇也。34歳になった今でも、チームの中心選手として欠かせない存在となっている。2023シーズンはリーグ戦34試合とほとんどの試合に出場。22ゴールを挙げて得点王も獲得し、さらにベストイレブンとJリーグMVPにも輝いた。


前線での身体を張ったポストプレーやボールキープの質は衰える気配がなく、神戸における攻撃の核とも呼べる存在。さらに同じく日本代表経験者であるFW武藤嘉紀らと強力な攻撃陣を形成しており、前線で関係性の良さを見せ今季もここまで11ゴール8アシストをマークしている。自身の得点数は昨季より伸び悩んでいるものの、その分新戦力のFW宮代大聖をはじめ他の選手へのチャンスメイクに力を発揮している。


昨今代表への招集はないが、現在国内で活躍する日本人FWの中でも抜きん出た実力を見せていることに疑いの余地はない。また、前線で起点となるプレーの真髄を後進へ伝える役割も期待できる。MF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)やMF久保建英(レアル・ソシエダ)など2列目にかつてないほど強力なタレントの揃う現在の日本代表。自身のみならず周囲を活かせる大迫のプレーが、まさに真価を発揮できる環境が整っているだけに、代表復帰がどんな効果をもたらすのか見てみたいものだ。


宇佐美貴史 写真:Getty Images

宇佐美貴史(ガンバ大阪)


直近3シーズンは低迷が続くガンバ大阪。復権を果たすべく臨む今季は、開幕から5戦負けなしと好スタートを切った。第12節セレッソ大阪との大阪ダービーを制して以降は5連勝を含む8戦負けなしと強さを見せ、前半戦第19節が終了した時点では首位と勝ち点2差で3位につけていた。残念ながら後半戦に入って以降は失速し、現在は4位と優勝争いからは脱落した。それでも来季以降に向け、期待の持てるシーズンとなっているのは間違いない。そんなG大阪で上位進出の立役者となっているのが、クラブの至宝FW宇佐美貴史だ。


ここまで35試合に出場し、12ゴール8アシストはいずれもチームトップの数字。開幕から3試合連続ゴールを挙げるなど、シーズン序盤から格の違いを見せつけている。直接フリーキックからのゴールや決定機を作り出すパスにドリブルと技術の高さは健在。さらに前線からの献身的なプレスでもチームを大いに助けている。最近はベンチスタートとなる試合もあったが、第33節北海道コンサドーレ札幌戦では2つのゴールを、第35節名古屋グランパス戦では1つのアシストをいずれも途中投入から決めており、チームに勝ち点3をもたらす勝負強い働きを見せた。


本大会に向け、9月・10月シリーズは無敗で突き進む日本代表。しかし、過去の最終予選を見ても先月15日のオーストラリア戦のようになかなか得点を奪えない苦しいゲームをいくつも経験してきた。それだけに、技術の高さに加え宇佐美の今季見せる勝負強さは、代表でも必ずやチームの助けになるはずだ。




昌子源 写真:Getty Images

昌子源(町田ゼルビア)


今季より鹿島アントラーズから町田ゼルビアへ加わったDF昌子源。昨年鹿島ではベンチスタートの多いシーズンとなったが、今季は序盤からスタメンで起用されるゲームも多く、ここまで31試合に出場。リーグトップの失点の少なさを誇るチームで守備の中心選手となっている。


フィジカルの強さはもちろん、突破を狙う相手との距離の詰め方や身体の入れ方といった技術面ではベテランらしいプレーを多く見せる。残念ながらチームは後半戦に入って以降の失速で優勝から遠ざかりつつあるが、昌子はJ1初挑戦の町田にとって躍進の立役者といっても過言ではないだろう。


昌子と言えば、2018FIFAワールドカップロシア大会ラウンド16のベルギー戦で4バックの一角を担った選手。いわゆる“ロストフの悲劇”を経験しているだけに、特に国際大会で優位にゲームを進めている中での危険性を痛いほど理解している1人と言えよう。今回の最終予選、9月シリーズは2試合ともに大勝した日本代表。しかし10月シリーズ(サウジアラビア戦、オーストラリア戦)は、いずれもアジアの強国相手ということもあり簡単なゲームとはならなかった。現在の日本代表には、特に攻撃陣に欧州クラブで主力として活躍する選手も多くゴールへの期待感は高い。その分リードしてゲーム終盤を迎える状況が想定されるだけに、時間が進むにつれてわずかなチャンスを狙う相手の姿勢は脅威になる。ディフェンダーとしてのスキルはもちろん、かつて大舞台で苦い経験を味わった1人だからこそ、難しい最終予選でDF陣へ安定感をもたらす昌子の存在は頼りになるものと言えるのではないだろうか。

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