新潟、早川史哉との契約凍結を解除…重病からの復活へ、先月には実戦復帰
2018年11月12日(月)12時42分 サッカーキング
アルビレックス新潟は12日、急性白血病の治療に伴い選手契約を一時凍結していたDF早川史哉について、契約凍結の解除を発表した。
早川は2016年4月下旬、リンパ節に腫れが認められ、精密検査の結果、急性白血病と診断された。同年11月に骨髄移植手術を実施し、2017年1月10日には「トレーニングが開始できる期間まで、現在履行している選手契約をいったん凍結する」と新潟が発表していた。今回の発表によると、早川は今年8月よりトップチームの練習に合流。10月には対外試合にも出場しており、「主治医やご家族との協議、本人の意志を尊重し、総合的な判断のもと、契約凍結の解除を決断いたしました」と新潟は報告している。
契約凍結の解除が決まり、早川は新潟のクラブ公式HPでコメントを発表。感謝の気持ちを述べた。
「いつも温かいご声援をいただきまして、誠にありがとうございます。このたび契約を再開していただけることになりました。これからも直面するだろう課題に目を背けることなく、強い覚悟を持って臨んでいきたいと思います」
「早いもので造血幹細胞移植から2年という年月が過ぎようとしています。思い返せば本当にいろいろなことがありました。退院後にリハビリをスタートできたこと、ピッチでボールを蹴れるようになったことや、アカデミーの練習に参加できるようになったこと。また、本間勲さんの引退試合では、ビッグスワンのピッチに立てたということだけでなく、勲さんと一緒にプレーできました。そして、トップチームの練習に参加できるようになったことなど、僕にとってかけがえのない時間でした。サッカー面に限らず、小児病棟訪問や学校訪問、病院内ビューイングなどの活動を通じて、多くの経験を積み、たくさんの出会いもありました」
「契約再開までの出来事は、僕一人では決して成し遂げることはできませんでした。全てアルビレックス新潟というクラブの理解やサポートがあってこそ、実現できているということです。改めてクラブに感謝申し上げます。そして、常に励まし、支えてくださったアルビレックス新潟サポーターの皆さんをはじめ、ご支援いただきました全ての皆様に、深く御礼申し上げます。これからも自分が大事にしている『誠実』『全力前進』という言葉を胸に、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います」
また、新潟の中野幸夫代表取締役社長もコメントを発表し、契約凍結解除に至るまでの経緯などを説明している。
「早川史哉選手が、契約再開にいたるまで回復してくれたことを心から嬉しく感じると共に、これまでアルビレックス新潟サポーターの皆様、サッカー関係者の皆様をはじめ、多くの皆様より、たくさんの激励やご支援を賜り、深く御礼申し上げます」
「早川選手は昨年末から徐々にトレーニング負荷を高め、本年3月にはアルビレックス新潟U-15やU-18の活動に参加するなど、着実にステップを踏んできました。8月以降は、トップチームに合流し、10月には対外チームとの練習試合にも出場いたしました。現在は、周囲と比較してもそん色ないほどの回復ぶりとなっています。一方で、病院と連携し、病状の確認を進めてきた当クラブといたしましては、早川選手がトップレベルに十分対応できるフィジカルであることを確認いたしました。また、主治医やご家族との協議、本人の意志を尊重し、総合的な判断のもと、契約凍結の解除を決断いたしました」
「しかしながら、寛解に向けた定期健診などの治療は継続するため、引き続きバックアップをしてまいります。早川選手においては、競争の中で地位を確立できるよう、全力でサッカーに取り組んでほしいと思います」
早川は1994年生まれの24歳。新潟の下部組織から筑波大学に進学し、大学4年時の2015年には同クラブの特別指定選手に登録された。そして2016年に新潟に加入。開幕戦から先発出場を果たしたが、4月24日に行われた明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第8節名古屋グランパス戦(ベンチ入り、出場機会なし)後にリンパ節の腫れが認められ、翌25日に新潟市内の病院を受診して検査を実施。以降も専門医の慎重な診断を行ってきた結果、急性白血病と診断されていた。
早川は2016年4月下旬、リンパ節に腫れが認められ、精密検査の結果、急性白血病と診断された。同年11月に骨髄移植手術を実施し、2017年1月10日には「トレーニングが開始できる期間まで、現在履行している選手契約をいったん凍結する」と新潟が発表していた。今回の発表によると、早川は今年8月よりトップチームの練習に合流。10月には対外試合にも出場しており、「主治医やご家族との協議、本人の意志を尊重し、総合的な判断のもと、契約凍結の解除を決断いたしました」と新潟は報告している。
契約凍結の解除が決まり、早川は新潟のクラブ公式HPでコメントを発表。感謝の気持ちを述べた。
「いつも温かいご声援をいただきまして、誠にありがとうございます。このたび契約を再開していただけることになりました。これからも直面するだろう課題に目を背けることなく、強い覚悟を持って臨んでいきたいと思います」
「早いもので造血幹細胞移植から2年という年月が過ぎようとしています。思い返せば本当にいろいろなことがありました。退院後にリハビリをスタートできたこと、ピッチでボールを蹴れるようになったことや、アカデミーの練習に参加できるようになったこと。また、本間勲さんの引退試合では、ビッグスワンのピッチに立てたということだけでなく、勲さんと一緒にプレーできました。そして、トップチームの練習に参加できるようになったことなど、僕にとってかけがえのない時間でした。サッカー面に限らず、小児病棟訪問や学校訪問、病院内ビューイングなどの活動を通じて、多くの経験を積み、たくさんの出会いもありました」
「契約再開までの出来事は、僕一人では決して成し遂げることはできませんでした。全てアルビレックス新潟というクラブの理解やサポートがあってこそ、実現できているということです。改めてクラブに感謝申し上げます。そして、常に励まし、支えてくださったアルビレックス新潟サポーターの皆さんをはじめ、ご支援いただきました全ての皆様に、深く御礼申し上げます。これからも自分が大事にしている『誠実』『全力前進』という言葉を胸に、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います」
また、新潟の中野幸夫代表取締役社長もコメントを発表し、契約凍結解除に至るまでの経緯などを説明している。
「早川史哉選手が、契約再開にいたるまで回復してくれたことを心から嬉しく感じると共に、これまでアルビレックス新潟サポーターの皆様、サッカー関係者の皆様をはじめ、多くの皆様より、たくさんの激励やご支援を賜り、深く御礼申し上げます」
「早川選手は昨年末から徐々にトレーニング負荷を高め、本年3月にはアルビレックス新潟U-15やU-18の活動に参加するなど、着実にステップを踏んできました。8月以降は、トップチームに合流し、10月には対外チームとの練習試合にも出場いたしました。現在は、周囲と比較してもそん色ないほどの回復ぶりとなっています。一方で、病院と連携し、病状の確認を進めてきた当クラブといたしましては、早川選手がトップレベルに十分対応できるフィジカルであることを確認いたしました。また、主治医やご家族との協議、本人の意志を尊重し、総合的な判断のもと、契約凍結の解除を決断いたしました」
「しかしながら、寛解に向けた定期健診などの治療は継続するため、引き続きバックアップをしてまいります。早川選手においては、競争の中で地位を確立できるよう、全力でサッカーに取り組んでほしいと思います」
早川は1994年生まれの24歳。新潟の下部組織から筑波大学に進学し、大学4年時の2015年には同クラブの特別指定選手に登録された。そして2016年に新潟に加入。開幕戦から先発出場を果たしたが、4月24日に行われた明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第8節名古屋グランパス戦(ベンチ入り、出場機会なし)後にリンパ節の腫れが認められ、翌25日に新潟市内の病院を受診して検査を実施。以降も専門医の慎重な診断を行ってきた結果、急性白血病と診断されていた。