MotoGP:2017年の王者マルケス、中盤戦からストレスで「髪の毛が薄くなった」と困難なシーズンを振り返る

2017年11月13日(月)18時15分 AUTOSPORT web

 MotoGPクラスで4回目、グランプリ通算6回目のチャンピオンを獲得したマルク・マルケス(ホンダ)。今シーズンはシーズン序盤に苦戦を強いられ、チャンピオンシップリーダーに浮上したのはシーズン中盤のドイツGPだった。


 シーズン終盤はアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)の猛追を受け、タイトル争いの決着は最終戦にもつれこんだ。マルケスはチャンピオン会見で次のように振り返った。


「本当に厳しいシーズンだった。今シーズンは多くのアップダウンと、多くの難しい局面があった。でも、僕には支えてくれるチームスタッフ、大勢のファンがいて、彼らが僕のことをサポートしてくれた。特にシーズン序盤は厳しい状況だった」


「カタルーニャGPの後、僕の美容師に「何が起こっているの?」と聞かれた。僕の髪の毛が薄くなったって言うんだ。ストレスが大きかったんだと思う。医者に相談すると、レースへのアプローチを変える必要があると言われた。僕はいつも笑顔でハッピーだが、人間だから緊張もある。僕の回りのこうしたチームの人々の助けにより、物事がよくなっていくんだ」


「シーズン中盤以降は完ぺきだった。全てをコントロールし、表彰台に連続して立つことができた。マレーシアは例外だったけどね。僕はアプローチも変えたが、特にバイクのフィーリングが変わったことが大きかったんだと思うよ」


「マシンの正しいフィーリングを得て、ライディングを楽しめるようになった。ル・マンの後、僕はバイクのライディングが楽しくなくなっていたから、考え方を変え、バイクを楽しむ方法を見つけなければならなかったんだ」


 今シーズン、マルケスはレースウイーク中、通算27回転倒している。バレンシアGPの決勝では、レース終盤、トップに立った直後に1コーナーで転倒しかけコースアウトしてしまった。マルケス自身は会見でこのアクシデントを含んで「転倒は27回半」とジョークを飛ばした。


「簡単なことじゃないけど、僕はプラクティスからいつも全力だった。FP1からプッシュすることで速く走れると確信していた。もちろん、将来のために変えなければいけないことはあるし、現実的に取り組まなければならない」


「チャンピオンを獲得できたことはうれしいが、来年に向けて改善しなければならない点がいくつかある。シーズン中のテストでは100周以上を走り込むほど頑張った。転倒も多かったが、ライディングすることが楽しかったよ。ライダーは転倒した次の日、再び速く走ることは難しいが、チームのおかげでそれも克服できた。素晴らしいスタッフがいれば、すべて簡単なんだ」


 3位でチェッカーを受けた後、マルケスはファンクラブのスタンドの前で、チャンピオンセレモニーを行なった。そこには大きなサイコロが用意されており、マルケスがそれを振ると、6の目が出て、ファンと共に6回目の世界タイトル獲得の喜びを分かち合った。


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