今夜対戦…日本代表の相手、キルギス代表について知っておきたい7つのこと
2019年11月14日(木)15時17分 サッカーキング
日本代表は14日、2022 FIFAワールドカップ カタール・アジア2次予選ならびにAFCアジアカップ中国2023予選のキルギス代表戦を戦う。日本は9月のミャンマー代表戦で2−0の勝利を収めると、10月にはモンゴル代表を6−0、タジキスタン代表を3−0で下して3連勝。グループFの首位に立っている。
4連勝をかけて戦う今回の相手は一体どんなチームなのか。ここでは、キルギス代表について知っておきたい7つの情報を紹介する。
■キルギスってどんな国?
キルギスは中央アジアの国の一つで、日本が10月に遠征したタジキスタンの真北に位置している。旧ソビエト連邦の一部であり、1991年に独立。現在でも、国語のキルギス語と並んでロシア語が公用語として使用されている。国土の半分以上を山脈に覆われていることから「中央アジアのスイス」と呼ばれ、リゾート地としても高い人気を誇る。日本との時差は3時間で、今回の試合は現地時間17時15分、日本時間20時15分にキックオフ予定。サッカーは最も人気の高いスポーツであり、代表チームは「白いハヤブサ」の愛称で親しまれている。
■今年のアジアカップに初出場
今年10月に発表された最新のFIFAランキングは94位。5チームが同居するグループFでは、日本(28位)に次ぐランキングである。キルギスサッカー連盟が設立されたのは、ソ連崩壊後の1992年で、FIFA(国際サッカー連盟)に加盟したのも1994年のことだった。W杯予選には1998年フランス大会から参加しているが、過去6大会はすべて予選敗退。しかし、今年1月から2月にかけて開催されたアジアカップで初の本戦出場を果たすと、韓国、中国、フィリピンが同居するグループステージを突破。初出場にしてアジア16強の仲間入りを果たした。いま最も勢いのあるチームの一つと言っても過言ではない。
■日本に次ぐグループ2位
アジア2次予選は、ここまで3試合を終えて2勝1敗。日本に次ぐグループ2位となっている。9月に行われた初戦では、FIFAランキングで格下のタジキスタン代表に0−1とまさかの黒星スタートとなったものの、10月のミャンマー戦(7−0)とモンゴル戦(2−1)に連勝。ミャンマー戦では、キルギスにとって史上最大得点差となる勝利を挙げた。初の3次予選進出に向けてモチベーションは高く、9日には、すでにウズベキスタン代表との親善試合を戦っている。1−3で敗れたものの、日本との大一番に向けて入念な準備を行っている。
■1年ぶり2度目の対戦
日本とキルギスは過去に1度だけ顔を合わせている。昨年11月のキリンチャレンジカップ2018で対戦。“森保ジャパン”にとって5試合目のゲームだった。豊田スタジアムで行われた同試合では、山中亮輔、原口元気、大迫勇也、中島翔哉のゴールにより、日本が4−0で快勝。シュート数も日本の15本に対して、キルギスはわずか1本と、力の差は明らかだった。ただ、今回の日本代表メンバーのうち、昨年の試合に出場していたのは原口、中島、室屋成、伊東純也、柴崎岳、吉田麻也、南野拓実の7名のみ。その他16選手にとっては“初キルギス”となる。
■アウェイの洗礼
今回の戦いの舞台となるのは、キルギスの首都ビシュケクにある『ドレン・オムルザコフ・スタジアム』。日本にとって初めて試合を行うスタジアムであるが、土がむき出しになっていたり、雑草が生えていたりと、ピッチはかなり荒れているという。さらにビシュケクは標高800メートルのところにある都市であり、富士五湖の一つとして有名な河口湖周辺と同じくらいの高さに位置する。そのため、11月には日中でも一桁台の気温まで冷え込むといい、寒さとピッチ環境への適応は重要なポイントとなりそうだ。
■注目選手は?
キルギスは近年、外国籍の選手を帰化させたり、キルギスにルーツを持ちながら、欧州でプレー経験のある選手を招集したりすることで、代表チームの強化を行っている。背番号9を背負うエドガー・ベルンハルトもその一人。同選手はキルギスで生まれたが、幼少期に家族でドイツへ移住した。2007年に当時オランダ2部リーグ所属のエメンでプロデビューを果たすと、その後はドイツやポーランドなどのクラブを渡り歩き、現在はマレーシアリーグでプレー。2015年6月にキルギス代表デビューを飾り、今年10月のミャンマー代表戦ではハットトリックを達成するなど、得点力を備えたMFだ。
■キルギス最強クラブも指揮する監督
キルギス代表を率いるのは、ロシア人のアレクサンデル・クレスティニン監督(41歳)。現役時代はDFとして、ロシアやカザフスタン、キルギスのクラブでプレーした。引退後は指導者の道に進み、2014年10月にキルギス代表監督に就任。在任5年はグループFの5カ国の代表監督の中で最も長い。2017年6月からは、キルギス1部リーグで最多優勝回数を誇るドルドイ・ビシュケクの指揮官も兼任しており、昨年、今年とリーグ連覇を達成(キルギスリーグはJりーグと同じ春秋制で開催)。今回の代表チームにも同クラブ所属の選手が11名含まれており、普段から指導する教え子を多く従えて日本との大一番に臨む。
(記事/Footmedia)
4連勝をかけて戦う今回の相手は一体どんなチームなのか。ここでは、キルギス代表について知っておきたい7つの情報を紹介する。
■キルギスってどんな国?
キルギスは中央アジアの国の一つで、日本が10月に遠征したタジキスタンの真北に位置している。旧ソビエト連邦の一部であり、1991年に独立。現在でも、国語のキルギス語と並んでロシア語が公用語として使用されている。国土の半分以上を山脈に覆われていることから「中央アジアのスイス」と呼ばれ、リゾート地としても高い人気を誇る。日本との時差は3時間で、今回の試合は現地時間17時15分、日本時間20時15分にキックオフ予定。サッカーは最も人気の高いスポーツであり、代表チームは「白いハヤブサ」の愛称で親しまれている。
■今年のアジアカップに初出場
今年10月に発表された最新のFIFAランキングは94位。5チームが同居するグループFでは、日本(28位)に次ぐランキングである。キルギスサッカー連盟が設立されたのは、ソ連崩壊後の1992年で、FIFA(国際サッカー連盟)に加盟したのも1994年のことだった。W杯予選には1998年フランス大会から参加しているが、過去6大会はすべて予選敗退。しかし、今年1月から2月にかけて開催されたアジアカップで初の本戦出場を果たすと、韓国、中国、フィリピンが同居するグループステージを突破。初出場にしてアジア16強の仲間入りを果たした。いま最も勢いのあるチームの一つと言っても過言ではない。
■日本に次ぐグループ2位
アジア2次予選は、ここまで3試合を終えて2勝1敗。日本に次ぐグループ2位となっている。9月に行われた初戦では、FIFAランキングで格下のタジキスタン代表に0−1とまさかの黒星スタートとなったものの、10月のミャンマー戦(7−0)とモンゴル戦(2−1)に連勝。ミャンマー戦では、キルギスにとって史上最大得点差となる勝利を挙げた。初の3次予選進出に向けてモチベーションは高く、9日には、すでにウズベキスタン代表との親善試合を戦っている。1−3で敗れたものの、日本との大一番に向けて入念な準備を行っている。
■1年ぶり2度目の対戦
日本とキルギスは過去に1度だけ顔を合わせている。昨年11月のキリンチャレンジカップ2018で対戦。“森保ジャパン”にとって5試合目のゲームだった。豊田スタジアムで行われた同試合では、山中亮輔、原口元気、大迫勇也、中島翔哉のゴールにより、日本が4−0で快勝。シュート数も日本の15本に対して、キルギスはわずか1本と、力の差は明らかだった。ただ、今回の日本代表メンバーのうち、昨年の試合に出場していたのは原口、中島、室屋成、伊東純也、柴崎岳、吉田麻也、南野拓実の7名のみ。その他16選手にとっては“初キルギス”となる。
■アウェイの洗礼
今回の戦いの舞台となるのは、キルギスの首都ビシュケクにある『ドレン・オムルザコフ・スタジアム』。日本にとって初めて試合を行うスタジアムであるが、土がむき出しになっていたり、雑草が生えていたりと、ピッチはかなり荒れているという。さらにビシュケクは標高800メートルのところにある都市であり、富士五湖の一つとして有名な河口湖周辺と同じくらいの高さに位置する。そのため、11月には日中でも一桁台の気温まで冷え込むといい、寒さとピッチ環境への適応は重要なポイントとなりそうだ。
■注目選手は?
キルギスは近年、外国籍の選手を帰化させたり、キルギスにルーツを持ちながら、欧州でプレー経験のある選手を招集したりすることで、代表チームの強化を行っている。背番号9を背負うエドガー・ベルンハルトもその一人。同選手はキルギスで生まれたが、幼少期に家族でドイツへ移住した。2007年に当時オランダ2部リーグ所属のエメンでプロデビューを果たすと、その後はドイツやポーランドなどのクラブを渡り歩き、現在はマレーシアリーグでプレー。2015年6月にキルギス代表デビューを飾り、今年10月のミャンマー代表戦ではハットトリックを達成するなど、得点力を備えたMFだ。
■キルギス最強クラブも指揮する監督
キルギス代表を率いるのは、ロシア人のアレクサンデル・クレスティニン監督(41歳)。現役時代はDFとして、ロシアやカザフスタン、キルギスのクラブでプレーした。引退後は指導者の道に進み、2014年10月にキルギス代表監督に就任。在任5年はグループFの5カ国の代表監督の中で最も長い。2017年6月からは、キルギス1部リーグで最多優勝回数を誇るドルドイ・ビシュケクの指揮官も兼任しており、昨年、今年とリーグ連覇を達成(キルギスリーグはJりーグと同じ春秋制で開催)。今回の代表チームにも同クラブ所属の選手が11名含まれており、普段から指導する教え子を多く従えて日本との大一番に臨む。
(記事/Footmedia)