巨人・第3次原政権の不安 異論を進言できるコーチはいるか

11月14日(水)7時0分 NEWSポストセブン

原辰徳監督に意見を進言できるコーチはいるか?(写真:時事通信フォト)

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 球団史上ワーストタイの4年連続V逸を喫した巨人は、高橋由伸監督から原辰徳監督に交代。過去12年間にわたって指揮を執り、優勝7回、日本一3回の実績を持つ“永遠の若大将”に再建を託した。一方で、3度目の就任となる原監督を固める1軍コーチ陣には、宮本和知氏や元木大介氏といった引退後初めてユニフォームを着るOBもおり、ヘッドコーチは置かれていない。しかも、全て球団OBであり、原監督より年下ばかり。野球担当記者が話す。


「最大の不安は投手コーチでしょう。第1次原政権では鹿取義隆氏、2次政権の最初の4年では尾花高夫氏と監督より1歳年上のコーチを置き、彼らが投手陣を統括していた。しかし、今回の投手総合コーチは引退後21年間、一度もユニフォームを着ておらず、原監督より6歳年下の宮本和知氏。投手コーチは監督の采配にブレーキを掛ける役割もある。果たして、彼にその役割が担えるかどうか」(以下同)


 原監督で優勝できなかったのは2003年、2006年、2010年、2011年、2015年の5回。優勝のストップには、投手コーチの人事が大きく影響しているようにも取れる。


 日本一に輝いた翌2003年は鹿取コーチがシーズン途中に辞任。2006年に就任した尾花高夫コーチは、2007年からのリーグ3連覇に大きく貢献した。しかし、同氏が横浜監督就任に伴ってコーチ辞任した翌2010年は3位に転落。この時は斎藤雅樹氏、香田勲男氏という原監督の現役時代の後輩である2人が投手コーチを務めていた。


 2011年には広島、巨人で活躍した川口和久コーチが就任。見事な手腕を発揮し、2012年からリーグ3連覇を果たす。しかし、2014年限りで退団すると、翌2015年は優勝を逃した。この時の投手コーチは斎藤雅樹氏、田畑一也氏、豊田清氏の3人体制でいずれも原監督との年齢は離れていた。



「名将には、名参謀やお目付役が必要です。原監督の1年目には鹿取氏や篠塚和典氏、内田順三氏という年上コーチがいた。球団ワーストタイの4年連続V逸を止めた2007年には尾花氏とともに、西武の黄金時代を築いた伊原春樹ヘッドの加入が大きかった。3年ぶりの日本一になった2012年には、野村克也監督の元で学んだ橋上秀樹氏が戦略コーチに就任し、外部からの血を取り入れた。その翌年には、物怖じしない川相昌弘がヘッドとなり、2014年まで3連覇を達成した。この例から明らかなように、自分のやりやすい体制、いわば“イエスマン内閣”になった時は、危険な兆候なんです」


 来シーズンの1軍コーチングスタッフを見ると、原監督より年上はおらず、1番年齢の近い吉村禎章打撃総合コーチでさえ、5歳も離れている。緊迫したベンチでは、監督と異なる意見を進言すべき時もある。耳の痛い助言をできる参謀は果たしているか。

NEWSポストセブン

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